イベントプロモーションのメリットや活用ポイント|成功した事例8選を紹介
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初回公開日:2021年07月12日
更新日:2021年07月12日
イベントプロモーションとはどんなマーケティング方法?
「イベントプロモーション」とは、イベントなどの催しを通じて商品やサービスの販売促進をはかること、またはイベントの企画や実行を意味します。
商品の展示即売会や文化・スポーツに関するイベントなど、方法は多種多様で、昨今ではSNSを利用したものや、オンラインでのプロモーションも盛んに行われています。
イベントプロモーションのメリット4つ
イベントプロモーションには、多くの手間とコストがかかります。しかし、成功すれば様々なメリットが得られるのが、イベントプロモーションの強みです。
ここからは、具体的なメリットを4つ紹介していきましょう。
1:自社商品・サービスの魅力や特徴を直接アピールできる
イベントプロモーションには、来場したユーザーに自社商品やサービスの利点を直接アピールできるメリットがあります。
その場で商品の使い心地やサービスを体験できるため、商材の魅力や特徴がユーザーにダイレクトに伝わります。
2:来客者のリアクションが直接わかる
商品やサービスに対するユーザーの反応がその場でわかるのも、大きな利点です。
その場でリアルなユーザーの声を聞けることや、来場者アンケートなどで商品開発に向けて有益な情報を得られることは、企業側の大きな利点と言えるでしょう。また、課題や改善点などが見えやすいのもメリットです。
3:SNS上での商材情報の拡散が期待できる
実際に商品を使用し、サービスを体験したユーザーの、SNSによる商材情報の拡散が期待できます。
商品に興味を持ったユーザーが参加したイベントや体験は印象に残りやすいため、これらの情報はSNS上で発信されやすい傾向にあります。
また、SNSは興味関心が近いユーザー同士がつながっているケースが多いため、今後の商品購入が期待できる新たなユーザーの獲得にもつながるでしょう。
4:短期間で高いPR効果を発揮できる
ユーザーがイベント会場へ足を運ぶ場合、元々その商材への注目度が高い可能性が大きいため、短期間での高いPR効果が期待できます。
また、自分が参加したイベントがメディアに取り上げられたり、企業側と親和性の高いユーザーがイベントに参加したりすることで、SNSでの情報拡散につながる場合もあります。
このように、様々な相乗効果でユーザーに集中的にPRできるのが、イベントプロモーションの強みです。
イベントプロモーションのデメリット
イベントプロモーションのデメリットは、金銭的なリスクが大きいことでしょう。
会場やイベントスタッフの確保や、ユーザーへの告知、備品の準備など、様々な運営コストがかかります。
しかし、コストをかけても来場者数が少なかったり、十分な宣伝効果が得られなかったりした場合は、コストを回収できない可能性もあります。
イベントプロモーションが成功した事例8選
ここまで、イベントプロモーションのメリット・デメリットについて見てきましたが、実際に過去に成功したイベントプロモーションには、どのようなものがあるのでしょうか。
ここからは、実際にイベントプロモーションが成功した事例を8つ挙げていきます。
1:インスタグラムで展開する「不思議の国のアリス」
インスタグラムを使った読書体験で、幅広いユーザー層に注目されたのが、「Insta Novels」の「不思議の国のアリス」です。
ニューヨーク市の公共図書館が始めたプロモーションで、物語をインスタグラム上のストーリー機能で楽しめる無料のサービスです。活字だけでなくアニメーションなどの仕掛けもあり、読書の習慣がないユーザーでも、物語の世界に入り込みやすいよう工夫されています。
スマホを見ているユーザーが多いことに着目して、SNSを上手く活用したプロモーションの成功例と言えるでしょう。
2:株式会社マイシェによるオンラインビール女子会
オンライン飲み会で企業とビール愛好家を結びつけたプロモーションが、「オンラインビール女子会」です。
株式会社マイシェが運営するWebメディア「ビール女子」が、様々な大手飲料系メーカーとタイアップして開催しています。参加を希望するユーザーに事前に試供品を送付し、オンライン飲み会をしながら商品をPRする企画です。
コミュニケーションを通じて商品に対するユーザーの反応が見られる、サンプリングと飲み会を絡めたプロモーションで話題となっています。
3:Splatoonと佐賀県のコラボ
「Sagakeen」は、佐賀県の名物である呼子のイカと、イカが主人公のゲーム「Splatoon」を掛け合わせたコラボイベントです。
佐賀県の地方創生プロジェクトと任天堂の大人気ゲームのコラボ企画で、約1万人以上の来場者が佐賀を訪れたことでも話題となりました。
数々のグッズ販売や、Splatoonと地元の名産品や観光名所のコラボを楽しみながら巡るツアー企画など、来場者に大好評のプロモーションとなりました。
4:NIKEによるランニングシューズのプロモーションイベント
中国のNIKEで、ランニングマシンと体験型VRを組み合わせて、ゲーム内のコースを走るゲームイベントが開催されました。
このイベントは、ユーザーが試着をエキサイティングに楽しめるように、実際にランニングシューズを試着して走ることでVR体験するというユニークなものでした。
ゲームを体験した後は、来場者のSNSでの発信のきっかけとなるように、ユーザーがプレイしたゲーム動画をプレゼントしています。
ユーザーが楽しみながら商品を試着できる、「体験型プロモーション」の成功例です。
5:SEIBU RAILWAY PRESENTS ageHa TRAIN
大手私鉄会社の西武鉄道とクラブイベント「ageHa」の異色のコラボレーションです。
日常生活になじみがある電車の中で、非日常のEDMクラブイベントを行うというプロモーションは、そのユニークさとギャップで、開催前から多くのメディアでも注目されました。
電車ファンとクラブ常連者という、異なるユーザー層だけにとどまらず、その話題性で多くの人への企業認知を成功させた事例です。
6:OMOによる「Dirt is Good」
子供たちの健やかな成長を願うイベントで、商品の訴求効果を高めたのがユニリーバの洗剤ブランド、OMOの「Dirt is Good」です。
南アフリカで行われたイベントプロモーションは、タブレットやゲームで遊ぶようになった子供たちに外遊びを促すものでした。泥で汚すことで絵が浮き出てくる絵本を使った課外体験プログラムで、子供たちに存分に楽しんでもらおうという内容です。
泥まみれになった子供たちの服を洗うのに、自社の洗剤を使うというシーンも織り交ぜて宣伝効果を上げつつ、社会的な企業イメージもアップするプロモーションとなっています。
7:全国各地から親子が集まるリトル・ママフェスタ
様々な企業とのタイアップイベントで、未就学児の子育て世代へ向けた的確なアプローチができると話題なのが、「リトル・ママフェスタ」です。
子供向けのステージイベントやハイハイレースなど、数々のコンテンツが親子で楽しめる大規模イベントです。会場では子育てサポート企業のサンプリング配布や、子育てに関するセミナー開催、モデルハウスの見学など、多数の企業とユーザーを結びつけています。
埼玉のけやきひろばや、地方ではららぽーとやイオンなどの子供連れでも来場しやすい商業施設を中心に開催され、毎年約10万人以上を動員する大人気のイベントです。
8:賃貸オーナーと企業をマッチングさせるオーナーズ・スタイル
賃貸オーナーと企業をつなぐ数々のイベントプロモーションやPRを行っているのが、賃貸経営専門メディア「オーナーズ・スタイル」です。
イベントプロモーションとしては、賃貸オーナーを招いて開催する「大家さんフェスタ」や、少ない負担で集客が見込めるオンラインセミナー、実際の物件を見学してもらい、参加者に自社商材のPRができるバスツアーなど、多くのイベントを提案しています。
全国約8万人の賃貸オーナーにターゲットを絞って、効率的にマッチングできるプロモーションが魅力です。
イベントプロモーションを行う際の活用ポイント3つ
ここまで、イベントプロモーションの成功事例を紹介しましたが、イベントプロモーションを成功させるためには、いくつかの気を付けるべきポイントがあります。
コストを回収しながら十分な宣伝効果を得るために、以下で紹介するポイントをしっかり押さえた企画を練りましょう。
1:イベントのターゲット層を見極める
イベントへのユーザーの参加を促すには、自社商材に興味を持ってもらえるターゲット層の絞り込みが重要です。
積極的に売り込みたい性別・年代・ライフスタイルなどを絞り込まなければ、イベントの方向性も定まりにくく、効果的な集客誘致もできません。
大まかなターゲット層が決まったら、その層へのアンケート分析や既存データを活用して、見込み購入が期待できる具体的なターゲットを定めましょう。ターゲット層の絞り込みは、広告費用の削減にもつながる効果が期待できます。
2:参加者の興味を引く仕掛けや対応をする
イベントプロモーションでは、ユーザーの興味を引く仕掛けを施し、参加者に楽しんでもらえる工夫を凝らすのも大きなポイントです。
例えば、ユーザー体験型・参加型のイベントや、ライブや観光ツアーなど、ユーザーが楽しめる娯楽性のあるものと組み合わせる方法、ギャップのある組み合わせでメディアやユーザーの興味を引く方法などがあります。
また、イベント当日までの告知情報の随時更新も重要です。参加を迷っているユーザーの興味を引き、参加までのあと一押しとなるでしょう。
3:SNS拡散への導線を設定する
イベント開催前のSNSを利用したプロモーションと、参加したユーザーによるSNS拡散を狙った導線を設定しましょう。
例えば、開催前はweb広告の利用やイベント告知、キャンペーンやカウントダウンなどでイベントの認知度を上げていきます。さらに、イベント開催期間は会場からの投稿で盛り上がりを演出し、新たなユーザーの来場を促します。
特に、ユーザー参加の体験型プロモーションや、希少性の高い会場限定のコンテンツ、キャンペーン参加での限定プレゼント企画などはSNSで拡散されやすい傾向にあります。
インパクトのある企画でユーザーの興味を引くことがポイントです。
イベントプロモーションで効果的にマーケティング事業を進めよう
イベントプロモーションは、成功すれば直接的な販売促進につながり、さらに企業認知度の向上が期待できるマーケティング方法です。
商品やサービスに合わせたイベント企画、ユーザー層絞り込みなどポイントをおさえることで、大きな効果が期待できるでしょう。
本記事を参考にして、魅力的なイベントプロモーションを作り上げてください。