主なプロモーション方法5パターンを紹介!認知度を上げることが重要
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初回公開日:2021年08月25日
更新日:2024年05月31日
プロモーションの役割について3つ
プロモーションの役割とは、商品やサービスなどの認知度を上げ、購買行動につなげる活動になります。プロモーションは、マーケティングの戦術の1つです。広報活動や、広告宣伝活動などがそれに該当します。プロモーションの役割とは、具体的に以下のような行動のことです。
1:ターゲットを明確化する
効果的なプロモーション方法を考えたとき、最初にすることは、ターゲットを明確化することです。ターゲットは大きく2つに分けられ、1つ目が実店舗やサービスディーラー、2つ目は個人消費者となります。
実店舗やサービスディーラーがターゲットの場合、BtoBの取引となるため、個人消費者へ向けたアプローチよりも、論理的なプロモーション方法が有効です。
個人消費者をターゲットとして考えている場合、実店舗やサービスディーラーとは、逆に購買意欲へ直結するようなプロモーション方法が有効となります。このようにターゲットを明確化すると、どのようなアプローチ方法のプロモーションが有効か見えてきます。
2:手法について
どのプロモーションの手法を使ってアプローチするのかは、明確化したターゲットから選択できます。ターゲットを子どもとした場合、子ども向けのTV番組や雑誌を使ったアプローチが、効果的です。
ターゲットが若年層であれば、SNSを利用した口コミやYouTubeに広告を出すと、効果が期待できます。このように、どのようなプロモーションの手法を取るかは「誰に何をどのように伝えるのか」といった考えが重要となるでしょう。
3:手法の組み合わせをする
1つのプロモーション方法だけを利用するのではなく、より効果を向上させるため、プロモーションの方法は、組み合わせた活用方法が有効です。
たとえば、消費者へ商品やサービスを広く認知してもらうためには、TV広告などが有効ですが、それだけでは消費者の購買行動につながりにくいため、購買行動につながるようなプロモーション方法と組み合わせます。
また組み合わせて活用するプロモーション方法では、商品やサービスを届けたいターゲット層が、もっとも利用するメディアをいくつか活用したプロモーション方法が効果的です。
プロモーション方法で効果的な施策2つ
プロモーション方法で効果的な施策は、2つになります。それは、プッシュ型とプル型です。それぞれアプローチの方法が違うため、施策するプロモーション方法も変わってきます。それぞれどのような施策となるのか、見ていきましょう。
プッシュ型
プロモーション活動の中でも、能動的なアプローチ方法となる場合、プッシュ型と呼ばれる施策方法になります。
プッシュ型のプロモーション施策は、ダイレクトメールや訪問営業、商談会での営業などです。消費者を直接後押しするような、プッシュ型の施策を取ることにより、消費者の購買意欲につなげていきます。
プル型
プロモーション活動の中でも、受動的なアプローチ方法となる場合、プル型と呼ばれる施策方法になります。プル型のプロモーション施策は、TVや雑誌の広告、企業ホームページなどです。
プル型の施策方法とは、魅力的な宣伝活動により、消費者へ興味をしめしてもらって、購買意欲につなげていく方法となります。
プロモーションの方法5パターン
プロモーション方法には、さまざまな種類と手法があります。どのようなプロモーション方法を用いたとしても、顧客への購買活動促進が目的です。こちらでは、プロモーションの方法を5パターン紹介します。
プロモーションの目的は決まっていても、どのようなアプローチ方法が効果的か迷っているときの、参考にしてください。
1:CMや広告からの宣伝活動
CMや広告からの宣伝活動は、プロモーションの方法として代表的な方法です。CMや広告からの宣伝活動は、商品やサービスなどを、直接購買につなげるというよりは、認知度を上げるために利用されます。
テレビや新聞などを利用した宣伝活動は、費用が多くかかりますが、広く認知してもらえるため、認知度以外にも潜在顧客への働きかけや、ブランディングにも効果が期待できる手法です。
2:広報活動による購買促進
広報活動は、PR活動とも呼ばれ企業や商品のブランディングとイメージ作りを意識した活動が展開されます。主な広報活動とは、広報誌の発行、新聞や雑誌などのメディアリリースなどです。ほかにも慈善活動やイベントでの協賛なども、広報活動に該当します。
3:SNSや口コミからのアプローチ
SNSや口コミからのアプローチ方法は、最近よく使われるプロモーション方法です。SNS広告やインフルエンサーの活用などがこれに該当します。SNSや口コミは、消費者との距離が近いのが特徴です。
そのため企業や商品に親近感を持ってもらうのに適しており、特にSNSは若年層へのアプローチとして、近年無視できないものとなっています。
4:直接的な購買の促進
営業や対面販売などは、人的販売と呼ばれるプロモーション方法です。人間が直接的に購買促進し、店頭での実演販売や、展示会での営業などがこれに該当します。
人的販売は、購買意欲の促進や信頼関係の向上をはかりたいときという目的がある場合、有効的なプロモーション方法です。
5:サンプルやイベントでのセールス活動
サンプルやイベントでのセールス活動は、セールスプロモーションと呼ばれます。セールスプロモーションの目的は、プロモーションすることにより商品やサービスを購入してもらうことです。
セールスプロモーションは、サンプルやイベントでのセールス活動以外にも、店頭POPやキャンペーンといったプロモーション方法などが、該当します。
店舗内でのプロモーション方法の具体例4つ
店舗内でのプロモーションの目的は、集客ではなく直接購買を促すことになるため、購買を促すようなプロモーション方法が有効となります。
また、店舗内のプロモーションでは、商品の購入を目的とした消費者だけでなく、商品を買う意思がないまま店舗に入ってくる消費者もターゲットです。
そのため、購買意欲のない消費者に対しても、購買意欲をそそるようなプロモーション方法が、店舗内プロモーションでは必要となります。
こちらでは店舗内で、消費者の購買意欲を刺激し、効果を発揮するプロモーション方法を紹介しているので、店舗内プロモーションの参考にしてください。
1:限定値引きやクーポンでの販売促進
店舗内でのプロモーションでは、限定値引きやクーポンが効果的です。限定値引きの手法は、プライス手法と呼ばれます。限定的に値引きすることにより、消費者の購買意欲を促す方法です。
こうした価格に関するプロモーション方法を活用する場合は、購買意欲を刺激する一方で、ブランドの価値を下げる、持続する可能性が低いという部分があることも、覚えておく必要があります。
2:店舗独自の広告宣伝活動
POPや店舗陳列など、店舗独自の広告宣伝活動も消費者の購買意欲を刺激します。
たとえば、セールではないのに、店員の着こなしが素敵で思わず洋服を購入してしまった、という事例も店舗独自の広告宣伝活動です。このプロモーション方法は、値引きをしにくい本屋などが、力を入れている手法になります。
3:リピーターを確保する方法
リピーターを確保するならポイント制度や、次回以降使用できるクーポンといったプロモーション方法が有効です。この方法を制度手法といいます。制度手法は、多くの店舗で利用している方法です。
ただ、あまりにも多くの店舗で実施している方法になるため、消費者によっては面倒に思うこともあり、このプロモーション方法を活用するときは工夫が必要になります。
4:サービス特典での販売促進
商品を購入すると、おまけや特典がついてくるといったサービス特典での販売促進方法も、店舗内プロモーションでは有効です。この方法を活用するときは、消費者にお得感を持たせることが重要なため、特典を受け取るための期間や販売個数といった、条件をつけましょう。
このプロモーション方法は、効果が期待できる有効な方法ではありますが、利益率を圧迫しやすいため、考えて用いる必要があります。
店舗外でのプロモーション方法の具体例6つ
次に店舗外での、プロモーション方法の具体例を紹介いたします。店舗外のプロモーション方法とは、購買意欲に直結するようなプロモーション方法というよりは、商品やサービスの認知と消費者の興味を引くことが目的です。どのようなプロモーション方法になるのでしょうか。
1:SNSを活用した方法
店舗外でのプロモーション方法の1つに、SNSを活用した方法があります。SNSを活用したプロモーションの方法は、イベントや新商品の告知、SNSをフォローするとクーポンがもらえるといった方法です。
SNSを活用したプロモーション方法を利用するときは、広告宣伝向けのプロモーションよりも、ファン向けのプロモーションの方が、好まれることも、覚えておきましょう。
2:イベントでのPR活動
消費者へ認知を広めて、興味を持ってもらう目的の場合、イベントでのPR活動が有効です。イベントを利用したPR活動には、メディアを巻き込んだり、タイアップがついていたりすると話題を呼ぶため、より効果が期待できます。
また、このプロモーション方法は、時間と費用がかかりますが、ファンを作るのにはうってつけの方法です。
3:お試し体験での販売促進
お試し体験での販売促進は、試用手法と呼ばれ、新規顧客獲得への有効的なプロモーション方法となります。消費者が商品を初めて購入することは、企業が思っているよりも、ハードルが高いことです。
そのため、消費者へ購買意欲を持ってもらうために、サンプルの配布や、試食販売というプロモーション方法を実施して、初回購入のハードルを下げる必要があります。
4:既存顧客への直接的なアプローチ
既存顧客への直接的なアプローチとして、パンフレットやメルマガなど個人に宛てた、ダイレクトなプロモーション方法が有効です。
このプロモーション方法は、新規顧客の獲得には向きませんが、リピーターの育成や既存顧客の販売促進には、有効的な方法となります。
5:メディアでの広告宣伝活動
新聞広告やTV広告、フリーペーパーなどメディアを利用した広告宣伝活動は、店舗外でのプロモーション方法になります。こうしたメディアでの広告宣伝活動は、宣伝費用が大きくかかりますが、商品やサービスを広く認知してもらうためには、効果的なプロモーション方法です。
また、メディアを使った広告宣伝は、BtoC商品のプロモーションとして、効果を発揮しますが、宣伝費用と効果の表れ方が比例するため、予算と相談しながら活用しましょう。
6:実演販売による販売促進
実演販売による販売促進も、店舗外プロモーションの1つです。店頭で商品の特徴などを実演販売士が、消費者に向かってアピールします。
そうすると、その商品の好感度が上がるでしょう。そして、購買意欲を刺激された消費者は、店舗に入って実演されていた商品を手に取るといった、アクションを起こす可能性があります。
プロモーション方法で大切なこと3つ
プロモーションの方法は、多くあります。その多くのプロモーション方法から、自社にあった有効的なプロモーション方法を選ぶ必要があるのです。自社に合ったプロモーション方法を選ぶためにも、プロモーション方法で大切なことを、理解しておきましょう。
1:ニーズを調べる
有効的なプロモーション方法を考えるには、顧客のニーズを調べることが大切です。最近、消費者のニーズが多様化しているため、より顧客分析が必要となっています。
また、顧客分析して顧客のニーズを把握しておけば、購買促進以外にもさまざまなことに活用可能です。よって、顧客のニーズを調べておけば、顧客の購買行動も把握できるため、どのようなプロモーション方法が有効であるのか、わかります。
2:対象者をはっきりさせる
プロモーション方法で大切なことは、対象者をはっきりさせることです。対象者とは、大きく分けて実店舗やサービスディーラー、もしくは個人消費者の2つとなります。対象者をはっきりさせておく理由は、対象者それぞれにより、プロモーションの方法が変わってくるためです。
対象者が実店舗やサービスディーラーの場合は、価格への納得や妥当性、そして論理的な見通しをプロモーションする必要があります。対象者を、個人消費者とした場合は、これと真逆のプロモーション方法をとる必要があるのです。
3:複数の方法を合わせて使う
プロモーション方法を1つの方法にこだわるよりも、いくつかのプロモーション方法を組み合わせて使う方が、効果的です。いくつかのプロモーション方法を組み合わせて使う方法は、プロモーションミックスと呼ばれています。
たとえば、商品やサービスを広く認知してもらうために、TV広告を利用したとしても、それだけでは購買行動に至らないでしょう。そのため、消費者の購買意欲を刺激するために、イベントの開催や店舗POPの活用といった、さらなるプロモーション方法を利用します。
こうして、いくつかのプロモーション方法を組み合わせることにより、消費者の購買意欲へより働きかけられるのです。
自治体でのプロモーション方法の注意点3つ
自治体のプロモーションは、シティプロモーションと呼ばれます。自治体のプロモーションは、民間企業のプロモーションとは、異なるプロモーションです。そのため自治体でのプロモーション方法には、民間企業のプロモーションとは違う注意点があります。
1:目的の違いを明確にする
自治体がプロモーションする目的は、自治体の維持のためです。自治体がプロモーションする多くの目的が、認知度を上げて興味を持ってもらい、最終的には移住してもらうというパターンになります。
しかし、認知度を上げることを目的とするプロモーション方法と、移住を目的とするプロモーション方法では、難易度が変わってくるのです。
そのため自治体がプロモーションする目的は、いくつあっても、目的によりプロモーション方法の難易度や方法が変わってくるため、プロモーションの目的の違いを明確にしておくことが必要となります。
2:ほかの自治体を見習う場合は目的達成度を見る
プロモーション方法として話題となっている、ほかの自治体を見習う場合は、目的達成度を見る必要があります。なぜなら、話題にはなっているものの、目的を達成するどころか、かえって悪化している自治体もあるからです。
長期的な取り組みを必要とするのが、自治体のプロモーションになります。そのため、短期的なところだけ見て結論を出すのは短絡的ですが、ほかの自治体の成功例ばかりに目を向けず、プロモーションする自治体の目的を見失わないようにしましょう。
3:状況に合った目的を決定する
自治体をプロモーションする場合、現在の状況に合った目的を決定しましょう。自治体がプロモーション活動する目的は、観光、移住、自治体の知名度の向上などさまざまになります。
観光が目的であれば企業のようなプロモーション方法で、それなりに目的が達成できるといった見通しが立ちますが、移住を目的としてプロモーションする場合、ハードルが上がり難しい取り組みとなるでしょう。
そのため現在の自治体の状況を把握してから、現在の状況に合ったプロモーション方法を決定する必要があります。
プロモーション方法におけるマーケティング戦略はプレスリリース
プレスリリースは、マーケティング戦略の1つです。プレスリリースとは、企業がメディア関係者に対して、商品やサービスの情報を発表することを、いいます。
一見、プロモーション方法の広告宣伝と変わらないようですが、マーケティングの活用にプレスリリースを利用する場合、費用がかからない分、メディアへ必ず取り上げられるわけではないということを、念頭に入れておく必要があります。
企業が情報としてメディア関係者にプレスリリースしても、その情報を載せるかどうかは、メディア関係者が決めるのです。
プレスリリースを記載する際のポイント4つ
プレスリリースを書く場合、メディア関係者の目に留まるように書く必要があります。また、必要な情報を正確に書くことも、必要です。メディア関係者に、プレスリリースの内容を取り上げてもらうためには、以下のようなポイントを押さえて記事を書く必要があります。
1:情報は正しく記載する
プレスリリースへ書く情報は、正しく記載する必要があります。これは、誤った情報を記載してしまうと、混乱を招くだけでなく、社会的に信用を失いかねないからです。また、インパクトは必要ですが、情報は客観的なものが求められるため、誇張表現も控えましょう。
これらのことからも、プレスリリースには正確な情報を載せることが、大切なことといえます。
2:専門的な言葉を使わない
プレスリリースを書くときは、専門的な言葉を使わないようにしましょう。専門用語を使っている文章は、わかりづらいものとなってしまうからです。
どうしても専門用語を利用しなければならないときは、注釈をつけるなど工夫が必要になります。また、社内だけで通用するような、専門的な言葉を使うことも避けて、できるだけ誰が読んでもわかるような記事にすることも、プレスリリース記事では必要です。
3:内容がすぐに把握できるタイトルをつける
プレスリリースのタイトルには、内容がすぐに把握できるタイトルをつけておきます。これは、メディア関係者に一目見て記事の内容を理解してもらうためです。
メディア関係者は忙しく、送られてきた、プレスリリース全部に目を通すことはないため、本文の内容がすぐに把握できるようなタイトルをつけることにより、本文の内容をある程度理解してもらえます。
4:興味が湧くようなタイトルにする
忙しい記者が一目見て、興味を引くようなタイトルをつけることが必要です。メディア関係者のところには、1日に多くのプレスリリース記事が送られてきます。そのため一目見て、興味が沸くようなタイトルをつけて、プレスリリースを取り上げてもらえるようにしましょう。
プレスリリースの後に必要なこと3つ
プレスリリースは、配信が終われば終了というわけではなく、その結果を分析して評価する必要があります。配信の分析や評価、報告書などの行動を、配信の度にしておくと次の配信に活かせるため便利です。
1:結果に対して分析をする
プレスリリース後に、プロモーションが成功したのか結果に対して分析します。プレスリリースの結果分析は、PR TIMESを利用する、自社の問い合わせなど、直接受けた反響を分析するなどです。
どのメディアに載ったものが成功したのか、SNSの反響はどうかなど、どのような反響があったのか、掲載されたメディアについても、分析しておきましょう。
2:次に生かすための行動をする
プレスリリースの結果と分析結果から、次に活かすための行動をとります。たとえば、成功した手法について、ほかにも活かすことはできないか、横の展開に利用できないか分析します。
マーケティング戦略は日々変化していくため、評価後もメディアに対してのフォローやレビューを欠かさないようにしましょう。
3:報告書を書く
プレスリリースのような広報活動では、結果と分析したデータを報告書としてまとめます。報告書に書く内容は、配信目的や配信日時、配信結果などです。
こうして配信の度に報告書を作成しておけば、過去のプレスリリースの配信条件や、配信結果も全て振り返られるため継続した配信ができます。
具体的なプロモーションの方法を知って効果的に活用しよう
プロモーションの方法には、多くの方法があります。そのため、多くのプロモーション方法から、自社にあった方法を選ぶことが必要です。
またプロモーションは、1つの方法を活用するだけでなく、ターゲット層に合わせたプロモーション方法やより有効となるプロモーション方法などを、組み合わせて使うと単体で活用するよりも、より効果を発揮します。
また、どのようなプロモーション方法を選択すれば、効果が得られるのか迷っているときは、今回ご紹介した、具体例やポイントなどを参考にしてください。自社のプロモーション活動を成功に導くためにも、具体的なプロモーションの方法を知って、効果的に活用しましょう。