ブログへの17のSEO対策方法とは?必要な知識や基本的な考え方も学ぼう
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初回公開日:2021年10月28日
更新日:2022年03月01日
ブログを検索エンジンで上位に表示させるために必要なSEOの知識
ブログを検索エンジンで上位表示させるためにまず理解することは、外部SEOと内部SEOについてです。
Googleはサイト内外の多くの要素をもとにサイトの順位を決定します。それらの要素を調整することがSEO対策です。ちなみに検索エンジンはGoogleがほとんどカバーしているため、SEOではGoogle対策を行えば、良いことになります。
それでは、内部SEOと外部SEO対策の重要性についてみてみましょう。
外部SEO対策の重要性
外部SEOとは外部サイトからの被リンク獲得による施策のことです。外部リンクの獲得数と品質から検索アルゴリズムが検索順位を判断します。
質の高い記事や一次情報の作成、SNSを利用した情報発信によって被リンクを獲得し、検索順位の上位表示を目指します。
なお、金銭による被リンクの売買はガイドライン違反です。検索結果に表示されなくなるリスクがあるため避けた方がよいでしょう。
内部SEO対策の重要性
内部SEOとはサイトの内部構造やHTMLなど、サイト内部の要素を調整することを言います。外部SEOと違い、自身でコントロールが可能です。
検索結果に影響する要素には、タイトルタグ、メタディスクリプション、見出しタグ、alt属性、リンクの設置、XMLサイトマップなどがあります。
また、検索エンジンの巡回やインデックス、検索結果の表示内容を制御する要素も内部SEO対策で重要な項目です。
キーワードの埋め込みによる内部SEO対策はスパムと判断されることがあります。
SEO対策でブログが評価される仕組みとは
SEO対策をするとブログが評価され、サイトや記事の上位表示を目指せます。ではどのような仕組みでブログが評価されるのでしょうか。
ブログが公開されると「クローラー」がブログを巡回します。クローラーはGoogleが開発したロボットのことです。クローラーがブログ内の情報を読み取ると検索エンジンのデータベースに登録され、ページがインデックスされます。
インデックスされたサイトは、Googleが定めたルールである「アルゴリズム」によって評価され、順位が決定します。アルゴリズムは定期的に変更されるため、その時々にあった対策が必要です。
SEO対策の歴史的背景
ここではSEO対策の歴史的背景について触れます。
世界初の検索エンジンが誕生したのは1990年のことです。個別のサーバーに搭載されていたためSEOの概念はありませんでした。
次に登場したディレクトリ型検索エンジンはユーザーがカテゴリからサイトを絞りこみます。そのためカテゴリ内で上位表示させることがこの時期のSEO対策でした。タイトルの順番に表示されるためタイトルに意図的に記号が用いられることがありました。
その後ロボット型検索エンジンが誕生します。1990年代後半ではページ内のキーワードやページ数から検索順位が決定されました。そこから、隠しテキストなどの施策が横行しました。
2000年代に入りGoogleが登場するとSEOは大きく変化します。被リンクによる評価基準が追加されました。ここから大量のリンクを貼っただけのサイトが登場し、外部リンクスパムが発生しました。
2010年代以降Googleのアルゴリズムが進化し、役に立たないコンテンツは排除されるようになります。
現在のSEO対策では、質の高い良質なコンテンツを作ることが重要になっています。
「Googleが掲げる10の事実」から見えるSEOの目的
GoogleのSEO対策は「Googleが掲げる10の事実」が土台になっています。「10の事実」より、SEOの目的とはユーザーの利便性を第一に考えることだと理解できるでしょう。
Googleが掲げる10の事実は以下の内容になります。
1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる
2. 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番
3. 遅いより速いほうがいい
4. ウェブ上の民主主義は機能する
5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない
6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる
7. 世の中にはまだまだ情報があふれている
8. 情報のニーズはすべての国境を越える
9. スーツがなくても真剣に仕事はできる
10. 「すばらしい」では足りない
SEO対策においての基本的な考え方
SEO対策における基本的な考え方は、先ほどの「Googleが掲げる10の事実」に沿ったものになります。
まずは検索する人の利便性を考えることです。これは「10の事実」の冒頭にGoogleがユーザーの利便性を第一に考えていると記していることからその重要性が分かります。
次に、検索する人が欲しがっている情報の探し方を考えることです。これは、ユーザーが特定のキーワードを用いて検索する際の意図を考えるということになります。
検索する人の利便性を考える
SEO対策において重要なことは検索する人の利便性を考えることです。ユーザーにとって役に立つコンテンツを提供することが重要になります。
キーワードの多用やタイトルの付け方といったテクニックを用いても、ユーザーにとって価値のないサイトだとGoogleに評価されない可能性があるでしょう。また、ストレスのかかるサイトは評価が下がります。
テクニックにのみ頼るのではなく、内容を充実させることが重要です。
検索する人が欲しがっている情報の探し方を考える
検索する人が欲しがっている情報の探し方を考えることもSEO対策において重要です。
例えば「頭痛」というキーワードで検索する場合、検索する人は「頭痛を治したい」「頭痛の原因を知りたい」といった意図があります。
検索エンジンは検索する人が欲しがっている情報を上位表示します。そのため、検索する人が何の情報を欲しており、どのようなキーワードで検索するかを考えることが必要です。
ブログへの17のSEO対策方法
ここではブログへのSEO対策方法について17にわけて説明します。これらの対策は「Googleが掲げる10の事実」に則ったものになります。
検索する人の利便性を考えてブログを作成していくことがブログのSEO対策です。それでは具体的な方法についてみていきましょう。
1:読みやすい記事になるよう意識する
ブログを書く時には読みやすい記事を書くことが大切です。記事が読みにくいと離脱につながり、誰にも読まれなくなります。
読者の立場に立って、どのように書けば読みやすいか考えることが大切です。初心者向けの記事にもかかわらず専門用語が多いと読者にとっては読みにくい記事になります。
具体的には、「まわりくどい言い方や長文を用いない」「改行や箇条書きを用いる」といった方法があります。
2:ブログ記事の読み込み速度を速くしておく
ブログ記事の読み込み速度を速くすることはSEO対策に効果的だと言われています。10の事実でも、「遅いより速いほうがいい」とあります。
読み込みが遅いと読者にとってストレスになり離脱にもつながるでしょう。そのため、読み込み速度の対策はSEOにおいて重要な要素です。
3:ツールを使ってキーワード選定する
キーワード選定はツールを使用すると効率的に行えます。
ブログでは検索されるキーワードで上位表示されることが必要です。キーワードを上手く選定できないと上位表示できなかったり、できたとしても誰も検索しないキーワードになってしまったりといったことになってしまいます。
ツールを使うと検索ボリュームなどキーワード選定する際の判断材料を得られます。
4:検索上位を狙ったキーワードを含めてタイトルを作成する
タイトルは検索上位を狙ったキーワードを含めて作成します。検索したキーワードがタイトルに入っていることで読者に安心感を与えることもできます。
ただし、無理にキーワードを入れると不自然なタイトルになってしまう可能性があるでしょう。検索した人が興味を持ち、読みたくなるタイトルになっているか考えることが大切です。
5:見出しと本文にも適したキーワードを入れる
タイトルのみならず見出しや本文中にもキーワードを含めることが重要です。
Googleのガイドラインに「ユーザーがサイトを検索するときに入力する可能性の高いキーワードを検討し、そのキーワードを実際にサイトに含めるようにします」とあります。このことからサイト内に適切なキーワードが含まれていることが重視されていることが分かります。
ただし、キーワードの多様など不自然な使い方は逆効果となるため要注意です。
6:見出しタグの順番を守る
見出しタグはh1が大見出し、h2が中見出し、h3が小見出しというように階層があります。この順番を守ることがSEO対策では重要です。
Googleのガイドでも「複数の見出しサイズを正しい順序で使用すると、コンテンツの階層構造が作成され、ユーザーがドキュメント内を移動しやすくなります」との記載がみられます。
h3の中にh2が含まれるといったように順番がおかしくならないように気を付けましょう。
7:記事内に目次を設置する
記事内に目次を設定するとSEO対策に効果的です。目次があるとユーザーがサイトの内容を素早く理解できるため離脱率を減らせ、その結果Googleから役に立つサイトと評価されます。
また目次はGoogleの検索結果にも表示されます。必要な情報をユーザーがスムーズに得る手助けとなり、SEOに効果的です。
8:ディスクリプションの文章はターゲットの目的に合うようにする
ディスクリプションとは記事の概要のようなもので、検索結果でタイトルの下に表示されます。検索した人が記事を読むべきか判断する材料になります。検索した人の目的と合わない内容だとクリックされなくなってしまうでしょう。
ディスクリプションはタイトルほど目立たずSEOの効果は薄いと言われます。しかし、ターゲットの目的にあった文章はクリック率の上昇につながります。クリック率が高いことはSEOに効果的なため、対策が必要です。
9:ブログはシンプルな階層構造にする
ブログの階層構造はシンプルにしましょう。シンプルな階層構造だと検索エンジンのクローラーが巡回しやすくなりますが、複雑な構造にすると、たどり着きにくいページが出来る恐れがあります。
シンプルにすると読者にとっても目的の記事を見つけやすくなるでしょう。さらに利便性も良くなります。カテゴリを作って記事を分けていくとシンプルな構造を作れます。
10:関連ページリンクを記事中内に設置する
関連したページのリンクを記事の中に設置することはSEO対策に効果的です。
自身のサイト内の特定のページに、他のページのリンクを設置することを「内部リンク」といいます。例えば「ブログ」について書いた記事の中に「ブログに効果的なSEO対策」についての記事のリンクを張るといった具合です。
内部リンクを設置すると検索エンジンのクローラーが巡回しやすいサイトだと認識し、評価が上がる可能性があります。また、読者にとっても追加で知りたい情報をすぐに獲得でき滞在時間も伸びます。
11:適切な内部リンクのアンカーテキストを入れる
SEO対策では適切な内部リンクのアンカーテキストを入れることが重要になります。アンカーテキストとはリンクに表示する文章のことです。
検索エンジンのクローラーはアンカーテキストからリンク先の内容を理解します。そのため、アンカーテキストとリンク先の内容が一致していることがSEO対策に効果的です。
12:ブログ内に使う画像には「alt属性」を設定する
ブログ内の画像には「alt属性」を設置しましょう。「alt属性」とは代替テキストのことで、画像が表示されなかった場合に代わりに表示されるテキストのことです。
例えば画像が「○○というお店のケーキを食べている女性」だった場合、alt属性に「○○のケーキを食べる女性」というようにテキストを設置します。
alt属性にテキストを設置すると検索エンジンのクローラーが画像の内容を理解でき、画像検索に表示され、さらに画像の内容が伝わることでSEO対策になります。
13:画像には適切なファイル名をつける
画像のSEO対策では適切なファイル名を付けると効果的です。例えば白い猫の画像の場合、「white-cat.jpg」のように画像の内容を表すファイル名を付けます。
なお、日本語のファイル名はトラブルになることがあるため、半角英数字を用いる方が良いでしょう。
14:必要に応じて動画を設置する
ページ内に動画を設置するとSEOの面では間接的な効果があります。
動画の設置はSEOに直接的な効果はありません。しかし、動画を埋め込むことでユーザーの利便性が向上すると信頼性が上がります。その結果、質の高いサイトやページだと判断され順位が上昇します。
15:「meta description」タグを設定する
meta descriptionタグは記事の内容を検索した人に伝える役割を持つHTMLタグのことです。タイトルのクリック率に影響してくるためSEO対策に重要です。
HTMLに直接記述する場合、headタグ内に記述します。WordPressの場合はAll in one SEO Packというプラグインで設置可能です。
16:記事にはできるだけオリジナル要素を含める
記事にはできるだけオリジナルの要素を含めた方がSEO対策になります。どこにでも書かれている内容だとわざわざ読者はその記事を読む必要性がないため、検索の上位を狙うことは困難です。
オリジナルの要素とは一次情報のことです。自分が実際に体験したことや感じたこと、自分にしか書けない情報にこそ価値があります。
17:独自ドメインとレンタルサーバーでブログを運営する
ブログ運営は独自ドメインとレンタルサーバーを利用する方がSEOに効果的です。無料のサービスを利用してブログを運営することも可能ですが、中長期的にみるとSEOでは不利になります。
無料ブログではカスタマイズの自由度が低く、機能を追加できない事が少なくありません。また運営会社側の都合で広告を設置されたり、逆に自分が設置したいと思う広告を設置できなかったりということがあります。
このことから、WordPressなどの有料サービスを利用した方がSEOの面で良いと考えられるでしょう。
ブログにおけるSEO対策の注意点
SEO対策で注意しなければならないことにブログ内のリンク切れがあります。リンク切れとは、ブログ内に貼ったサイトが削除され存在しないページになることです。
リンク切れはユーザーに不信感を与え、離脱につながります。そのため、プラグインを導入するなどしてリンク切れを起こさないようにしましょう。
ブログのSEO対策を行ってマーケティングを進めよう
ブログのSEO対策はアクセス数を増やすために不可欠です。ブログが上位表示されるとクリック率が上昇します。
ブログが読者にとって役に立ち、使いやすいものになっているかを考えながらSEO対策をしていきましょう。