SEO対策の手段である外部施策とは?被リンクで対策するポイントやコツを解説
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また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
初回公開日:2022年02月01日
更新日:2022年03月01日
SEO対策に重要な外部施策とは?
SEO対策における外部施策とは、外部からWebサイトを評価してもらうことで検索順位の向上を目指す施策のことです。
外部施策は、他のサイトから評価されシェアしてもらうための施策であるため、内部施策と違ってコントロールしにくいといえるでしょう。外部施策の例としては、被リンクの獲得やサーテーション、SNSの設置などが挙げられます。
SEO対策における外部施策と内部施策の違い
内部施策はサイト内部の構造やコンテンツなどを改善することで検索エンジンに評価してもらうSEO対策です。
外部施策は広報が担いますが、内部施策は検索順位を上げたいWebサイトそのものを改修することになるため、エンジニアが担う領域といえます。そのため、外部施策と内部施策は根本的に異なる対策といえるでしょう。
SEO対策における外部施策の必要性3つ
自社でWebサイトをリフォームする内部施策と違い、外部対策は自社でコントロールすることが難しいですが、外部施策に注力することで競合他社よりも優位に立つことも可能でしょう。
ここでは、SEO対策における外部施策の必要性を紹介しますので、参考にしてみてください。
- クローラーされやすくするため
- 第三者からの判断材料になるため
- EAT対策になるため
1:クローラーに発見されやすくするため
外部施策によって被リンクが増えれば、検索エンジンのクローラーにWebサイトを見つけてもらいやすくなります。
クローラーとはリンクを辿ってインターネット上を移動し、検索順位を決めるプログラムのことをさします。そのため、他のサイトからリンクが多く張られているWebページであれば、それだけクローラーに閲覧してもらえる可能性が上がります。
2:第三者からの判断材料になるため
外部対策で行われる被リンクやサイテーションはすべて第三者からの評価です。外部施策によって第三者から評価されているWebサイトであれば、「それだけ優れたWebサイトである」と判断することができます。
検索エンジンも被リンクやサイテーションを周りのユーザーからの支持数だと判断するため、外部施策の効果が出れば、ユーザーに有益な情報を提供しているサイトだと評価してもらえるようになります。
3:EAT対策になるため
EAT対策とは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字を取ったもので、SEO対策を行う上で非常に重要なポイントです。
外部施策で被リンクを貰えれば第三者から評価されることになるため、外部施策を行うことでEAT対策になると言えるでしょう。
SEO対策における外部施策
外部施策とは、主に他のサイトからリンクを張ってもらう「被リンク」と、インターネット上でサイト名や企業名について言及してもらう「サイテーション」の獲得を指しています。
外部施策を検討する場合はこの2つについてよく理解しておく必要があるでしょう。ここでは、SEO対策における外部施策である「サイテーション」と「被リンク」について解説していきます。
- サイテーションによる施策
- 被リンクによる施策
サイテーションによる施策
サイテーション(citation)とは、インターネット上で企業名やサイト名、個人名、電話番号、住所などについて言及してもらう施策です。
SNSやブログ、YouTubeのコメント欄など、あらゆるオンライン上での言及がサイテーションに該当します。サイテーションは被リンクよりも獲得しやすく、サイテーションされることによるマイナス効果もないため、積極的に獲得を目指しましょう。
被リンクによる施策
被リンクとは、他のWebサイトやブログから自社サイトにリンクを張ってもらう施策です。被リンクは外部施策の中でも重要度が高いことから、外部施策におけるメインの施策とされています。
なお、被リンクはWebサイトやブログなどから張られたリンクを指すため、SNSなどにリンクが張られていても被リンクには含まれません。
被リンクで外部施策を行うポイント3つ
外部施策として被リンクの獲得を行う場合、いくつかの押さえておきたいポイントがあります。「被リンクの数だけ増やせれば良い」という考え方で外部施策を行ってしまうと、検索エンジンからペナルティを受けてしまう可能性もあります。
ここからは、被リンクで外部施策を行うポイントについて解説していきますので、参考にしてみてください。
- リンクジュースを高める目的であることを意識する
- 被リンク先は良質なコンテンツであることを確認する
- 多くのサイトのドメインから被リンクをもらう
1:リンクジュースを高める目的であることを意識する
「リンクジュース」とは、被リンクによって集まったWebサイトの価値を意味する言葉です。被リンクの獲得とは、リンクジュースを高めることを目的としていると言えます。
リンクジュースが高まることによってドメイン全体での検索順位の向上効果が期待できるため、リンクジュースを高めることを意識して被リンク獲得を行うようにしましょう。
2:被リンク先は良質なコンテンツであることを確認する
前述のリンクジュースを高めるためには、被リンクの質が重要なポイントになります。被リンクの質を見るためのポイントは、「自然発生的なリンクである」「リンク元との関連性が高い」「リンク元コンテンツが良質」「リンク元のドメインパワーが強い」の4つです。
自然発生したリンクであることは外部施策の被リンクとして特に大前提となっており、業者から買った被リンクはペナルティの対象となるため注意が必要です。
3:多くのサイトのドメインから被リンクをもらう
リンクジュースを高めるためには被リンクの数も大切なポイントです。また、被リンクの数はドメイン数が重要とされています。
そのため、同じサイトから多くの被リンクを貰うのではなく、さまざまなサイトから被リンクを貰うことが重要なポイントです。
SEO対策における外部施策のコツ5つ
外部施策の具体的な施策のイメージが掴めないという方も多いでしょう。外部対策の方法は企業によって異なりますが、いくつかポイントとなる考え方や施策があります。
ここではSEO対策における外部施策のコツを紹介していきますので、外部施策の方法がわからないという方はぜひ参考にしてみてください。
- 課題や悩みを解決するコンテンツをつくる
- シェアされるようなサイトづくりを意識する
- SNSやメルマガを活用する
- SNSでシェアする前にOGP設定を行う
- SNSソーシャルボタンは見つけやすい箇所に設置する
1:課題や悩みを解決するコンテンツをつくる
たとえ自社サイトが多くのユーザーの目に触れたとしても、ユーザーの心に響かなければ被リンクやサイテーションの獲得に繋がることはありません。被リンクやサイテーションを獲得するためには、「他の人にもシェアしたい」と思ってもらえる有用な内容であることが大切です。
そのため、ユーザーの課題や悩みを解決するためのコンテンツを提供するのが大事だといえるでしょう。
2:シェアされるようなサイトづくりを意識する
コンテンツがユーザーからの共感を得たとしても、「他の人にも読んでもらいたい」とまで思ってもらえなければシェアには結びつきません。そのため、シェアされるようなサイトづくりを意識することが大切です。
まとめ記事や取材記事などがシェアしてもらいやすい傾向にあります。
3:SNSやメルマガを活用する
被リンクやサイテーションを獲得するには、まずは多くのユーザーの目に自社サイトを届ける必要がありますが、サイトを検索上位に表示することは難しく、さらに検索しているユーザーの目にしか届きません。
SNSやメルマガなどを活用して、コンテンツを多くのユーザーの目に触れるようにすると良いでしょう。
4:SNSでシェアする前にOGP設定を行う
OGPとは「Open Graph Protocol」を略したもので、シェアされた際にそのコンテンツのタイトルやURL、概要、サムネイル画像などを表示させる仕組みです。
OGP設定を行うことでコンテンツの内容をよりわかりやすく伝えられるため、SNSなどでシェアする前にOGP設定を行っておきましょう。
5:SNSソーシャルボタンは見つけやすい箇所に設置する
コンテンツを見たユーザーがその場でコンテンツをシェアしやすいようにしておくことも大切です。「Twitter」「Facebook」「はてなブックマーク」などのソーシャルボタンは、ユーザーが見つけやすい場所に配置しておくようにしましょう。
具体的には、ページタイトルの近くや記事を読み終わった直後に目に付く場所に配置すると良いでしょう。
SEO対策で被リンクによる外部施策を行うときの注意点3つ
ここまで被リンクによる外部施策のコツを紹介してきましたが、被リンクはやり方を間違えると検索エンジンからペナルティの対象にされてしまう可能性があります。
ここでは、SEO対策で被リンクによる外部施策を行うときの注意点を紹介します。
- スパムリンクに気を付ける
- 自然獲得ではない被リンクはペナルティを受ける
- サテライトサイトからの被リンクは避ける
1:スパムリンクに気を付ける
「スパムリンク」とは、コンテンツなどがほとんどないような品質の低いサイトからリンクを張られることです。低品質なWebページからの被リンクは自社サイトの評価を下げるだけでなく、ペナルティの対象となる可能性もあります。
そのため、スパムリンクが張られていないかどうかGoogle Search Consoleを使ってチェックし、スパムリンクがあった場合は特定の被リンクを評価しないように設定しましょう。
2:自然獲得ではない被リンクはペナルティを受ける
前述のとおり、被リンクは自然発生的なリンクであることが大前提です。業者から購入したリンクや相互リンク目的の被リンクなど、意図的に作成された被リンクはペナルティの対象となる可能性があります。
3:サテライトサイトからの被リンクは避ける
「サテライトサイト」とは、メインサイトとドメインを分けて運営しているサイトのことです。たとえばメインサイトとしてECサイトを運営しており、ECサイトの商品に関連したコンテンツをサテライトサイトで提供しているといったケースがあります。
しかしサテライトサイトが被リンクを目的とした低品質なサイトだと判断されれば、被リンクによってペナルティの対象になる可能性があるため注意が必要です。
SEO対策において外部施策に役立てられるツール3選
外部施策を行うためには、自社サイトへの被リンクや被リンク元などを調査することが重要であるため、外部施策の効果を測定できるツールを活用するようにしましょう。
ここでは、SEO対策において外部施策に役立てられるツール3選を紹介していきます。
- Ahrefs
- Google Search Console
- Majestic
1:Ahrefs
Ahrefsは自社サイトはもちろん、競合サイトの被リンクや検索エンジンの上位コンテンツなどを確認できる有料のSEO分析ツールです。
SNSで話題になっているコンテンツの調査や、Webサイトを分析して課題を発見するといったことも可能です。料金プランは「ライト」「スタンダード」「アドバンスド」「エージェンシー」の4つから選ぶことができます。
2:Google Search Console
Google Search ConsoleはGoogleが提供している無料のWeb解析ツールです。リンクされている上位のページやリンク元、被リンク先のテキストなどを確認することができます。
また、スパムリンクのような不審なリンクが見つかった場合には、Google Search Consoleから「リンクの否認」をすることで被リンクを評価しないように設定することも可能です。
3:Majestic
MajesticはドメインやURLを検索欄に入力するだけで簡単に被リンクを解析できるツールです。有料のツールですが、無料のアカウント登録だけで被リンクリストを取得することができます。
また、トラストフローやサイテーションフローなどの独自機能を提供しており、SEO対策に役立てることができます。
SEO対策には外部施策を有効活用しよう
外部施策とは他のサイトからの被リンクやサイテーションを獲得する施策です。
本記事で紹介したSEO対策における外部施策の必要性や外部施策を行うポイント、外部施策のコツなどを参考に、自社サイトのSEO対策に外部施策を導入してください。