SEO対策に重要なページランクとは?ポイントや数値化できるツールも紹介
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また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
初回公開日:2022年02月01日
更新日:2022年03月01日
SEO対策に重要なページランクの仕組み
ページランクとは、Google検索エンジンが定める評価基準の1つであり、被リンクの数と質によってランク付けされます。
被リンクの評価基準は0~10の11段階でランク付けされており、Googleにインデックスされているページはいずれかのページランクを持っています。
ページランクが持つ評価基準3つ
Googleは、3つの評価基準によってページをランク付けしています。SEO対策を行う場合はこれらを意識して取り組む必要があります。
ここでは、ページランクが持つ評価基準について詳しく紹介していきます。
1:リンク元ページ自体のページランクの高さ
ページランクが高いページからリンクされると、自社ページのランクも高くなります。
外国語の教室を紹介してもらう場合に例えると、実際に利用している人から紹介してもらうか、または教室のHPを見ただけの人から紹介してもらうかで比較した場合、信頼できるソースは前者でしょう。
Googleも上記の例と同じ仕様で、信頼できるページから紹介されると自身のページも信頼されていると判断されます。
2:質が良く関連性が高いリンクであるか
ページの質が良く、関連性が高いリンクであれば高評価と判断されます。Googleが設けているガイドラインには、関連性が高く独自性があり、ユーザーに有益な情報をもたらすコンテンツが被リンクされやすいと記されています。
これは自社のコンテンツを高品質にすることで、自然と質のよい被リンクの獲得につながることが明示されています。ページの質だけでなく、お互いの関連性が高いことでも双方にメリットがあるでしょう。
3:スパムリンクに該当するかどうか
Googleからスパムリンクに該当すると判断された場合には、自社のページランクに悪影響を与える恐れがあります。
リンクの購入や過剰な相互リンク、サービス利用者へのリンク設置の義務付けなどが挙げられ、以前はこれらの手法によって低品質なページが検索上位に表示されていました。
現在のアルゴリズムにアップデートされてからはペナルティの対象となっているため、抵触しないようにサイト運営を行う必要があります。
Googleがページランクを導入した理由
Googleがページランクを導入した理由には、さまざまな背景があります。
Googleの運営だけでなく、利用するユーザーや広告主が有益になるためにアルゴリズムのアップデートを行ったと言えるでしょう。
ここでは、ページランク導入の大きな理由を2つ紹介します。
- 運営側とユーザーの利害関係があるため
- Google参入前は質の低い検索エンジンが多かったため
運営側とユーザーの利害関係があるため
第一に挙げられる理由として、Google運営側とユーザーの利害の一致があるでしょう。
Googleは広告媒体としての役割が大きく、広告料が収益の大半を占めていると言っても過言ではありません。ユーザー数の増加が広告収入につながりGoogleの利益になります。
結果として、ユーザーは欲しい情報を迅速に入手でき、Googleはユーザーが欲しい情報を提供するという利害関係が成り立ちました。
Google参入前は質の低い検索エンジンが多かったため
第2の理由として、過去の検索エンジンは低品質なものが多かったことがあります。
Google参入前は検索エンジンのアルゴリズムが甘かったため、ユーザーの求める情報が手に入りにくい状況でした。そのためページランクを行うアルゴリズムを導入し、ニーズの向上に努めました。
現在では、検索エンジンの向上によってユーザーに有益なページが上位表示されるようになり、上質なコンテンツが正しく評価されるようになっています。
ページランクの向上をSEO対策として考える際のポイント
SEO対策においてページランクの評価は重要な要素になります。
クオリティが高いページから多くの被リンクを獲得することで、自社ページの評価も高くなり上位表示されやすくなります。しかし、リンク元のページが確実に良質かどうか判断しかねる場合もあるでしょう。
ここでは、ページランクの向上を目的としてSEO対策を行う際のポイントを2つ紹介します。
- 外部リンクを獲得するときはナチュラルリンクか確認する
- リンク先を評価したくないときはnofollow属性を使う
外部リンクを獲得するときはナチュラルリンクか確認する
ナチュラルリンクとは、外部サイトから張られた不自然でないリンクのことを指します。
Googleはナチュラルリンクが多いページを高く評価し、検索結果で上位に表示させます。しかし外部リンクがあまりにも不自然に張られた場合、Googleからスパムリンクと認識され自社ページの評価を落とすことになります。
リンクを張られた際は、そのリンクが健全であるか確認するといいでしょう。
リンク先を評価したくないときはnofollow属性を使う
Googleから特定のリンク先のページランクを評価させたくない場合は、nofollow属性を使います。
危険な要素を含むページとして紹介する記事で、そのページのリンクを張る際にリンク先のページランクに評価を与えたくない場合に効果的です。
リンクにnofollow属性を使うことで、リンク先のページまでクロールできないように設定できるため、状況に合わせて使うといいでしょう。
Googleページランクに近い基準で数値化できるツール4選
以前はGoogleツールバーで確認できたページランクですが、現在では公式による確認方法は存在しません。外部からの確認はできなくなりましたが、Googleの検索エンジン内では今も活用されています。
Googleページランクに近い評価を行うツールを使うことで、自社ページのページランクを把握できます。ここでは、Googleページランクに近い基準で数値化できる4つのツールを紹介していきますので参考にしてください。
1:Majestic
Majesticは、自社だけでなく競合サイトの被リンクの解析も行うツールです。
被リンク数や被リンク元の情報、自社サイトの被リンクに関する状況などの把握に優れています。日本語にも対応し優秀なユーザビリティ設計であるため、不慣れな方でも簡単に要点を掴むことができるでしょう。
料金プランは3つあり、使う頻度と規模から選択できます。無料期間も用意されているため、まずは使用感を確かめてみるといいでしょう。
2:Ahrefs
Ahrefs(エイチレフス)は、世界で60万人に導入されているSEO分析ツールです。
自社サイトや競合サイトの被リンク分析や上位表示コンテンツ、サイトへの流入キーワードやSNSの反応などを把握できます。豊富や被リンクデータ量と迅速なデータ更新速度によりスムーズで的確な分析が可能です。
7日間トライアルを7ドルで利用できるため、有料プランへの移行前に体験してみるといいでしょう。
出典:7日間で7$のトライアル | Ahrefs Pte.Ltd
参考:https://ahrefs.jp/
3:Moz
Mozは、アメリカで開発された被リンクチェッカーです。独自の評価機能を備えており、自社サイトのランクや競合他社のリンクプロファイル、リンク元のクオリティやスパムリンクなどを把握できます。
また、コンテンツの最適化やリンクリサーチといったサポート面の充実も魅力でしょう。3つの有料プランと30日間の無料トライアルが用意されています。
出典:Moz Pro 30 Day Free Trial|Mozplex
参考:https://moz.com/moz-pro-free-trial
4:Google PageRank Checker
手軽に現在のページランクを知りたい場合には、Google PageRank Checkerを使ってみましょう。調べたいサイトのURLを入力するとページランクが表示されます。
ただ、ツールに表示されるランクと実際のページランクは異なるため、大まかなページランクを把握する目的で利用されています。
Googleの公式なツールではないことを留意し、あくまで目安として利用するといいでしょう。
ツールを使ってページランクを確認するときの注意点
ツールを使ってページランクの確認をする際、ツール独自のデータによって算出されていることを留意しましょう。ツールの評価と実際のGoogleによるページランクで異なる可能性があるため、データを参考にするぐらいがちょうどいいでしょう。
また、ページランクを確認する際には同じツールを使いましょう。違うツールで比較した場合、評価基準が異なるため正確な比較が難しくなります。
SEO対策を考えるうえでページランクは重要な指標
SEO対策においてページランクは重要な指標です。現在は外部から確認はできませんが、検索エンジン内部では機能しており検索結果に多大な影響を与えています。
被リンクを多く獲得できる良質なコンテンツを制作し、ページランクの上昇を目指しましょう。