Googleが運用するブログを利用するメリットやデメリット|始め方もあわせて解説
記載されている内容は2022年02月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
初回公開日:2022年02月01日
更新日:2022年03月01日
Googleが運用しているブログ「Blogger」とは
Blogger(ブロガー)とは、Googleが運営しているレンタルブログサービスです。ドメインの取得も無料で、自分だけのブログが作成できます。
また、テーマに合わせたスタイルテンプレートが選択できるほか、自在にレイアウトを換えることもできます。既存のテンプレートを使用しなくても、自分だけの新しいテンプレートも作成可能です。
Google Adsenseとも連携させやすく、コンテンツによってはブログ収益も得られるでしょう。関連性の高いターゲット広告が自動で表示できる「自動広告」を活用すれば、伝えたい内容とあわせて収益を得ることができます。
Googleが運用するブログとWordPressの違い
ブログを始めようとしている方の中には、「Blogger」にしようか、「WordPress」にしようか迷っている方もいるでしょう。
WordPress(ワードプレス)とは、PHP言語が使用されているCMS(コンテンツマネジメントシステム)でブログやWebサイトを作成するものです。
Bloggerはレンタルサーバーを準備する必要がないため、Googleアカウントさえあればすぐに始められます。この手軽さがBloggerとWordPressの大きな違いでしょう。
Googleが運用するブログを利用するメリット
初心者でも手軽に始められるGoogleのレンタルブログサービス「Blogger」ですが、これを使って記事を執筆していくメリットはあるのでしょうか。
ここでは、Google運用のブログを利用するメリットについて紹介していきます。
- 商用利用できる
- 広告は強制ではない
- 記事更新が楽に行える
- ある程度自由な発言ができる
- 簡単にHTTPSを使える
- サーバーの安定性が高い
- 動作が軽い
- 拡張性がある
- セキュリティ性が高い
- スマホにも対応している
- 複数のブログを1つのアカウントで作成できる
- 独自ドメインやサブドメインで運用できる
- 共同編集できる
- Google AdSenseの利用で収益を得られる
- 分析ツールを利用できる
商用利用できる
ブログサービスの中には商用利用ができないものありますが、基本的にBloggerは誰がどのような目的で使用しても問題ありません。
商用利用でブログを始めようとしている方は、Bloggerを使って活動を広げても良いでしょう。
広告は強制ではない
無料で利用可能なレンタルブログには広告が強制的についてくるものもあります。Bloggerでは広告が強制的に入ることがないため、閲覧者にとっても快適な時間が過ごせるでしょう。
商業的な雰囲気がないブログが作成しやすいのがメリットです。
記事更新が楽に行える
様々なレンタルブログサービスの中でも、Bloggerはシンプルで見やすい記事が手軽に作成できます。また、画像のアップロードも簡単で、執筆画面上にそのまま画像をアップロードし画像サイズの変更などもその場で行えます。
ある程度自由な発言ができる
Bloggerは、Bloggerの利用によって情報の有用性が高まったり、建設的な議論が活発化したり、人と人の新たなつながりを目指して構築されました。
コンテンツポリシーを守ったうえで、ある程度の自由な発言が許されており、個性を発揮する場としては貴重な場所と言えるでしょう。
簡単にHTTPSを使える
「HTTPS」とは、Hypertext Transfer Protocol Secureの略で、Webサイトを閲覧する際、どのような通信手段を用いるのかというルールを示したものです。URLのはじまりが「https://」だと通信内容の暗号化を意味します。
Bloggerでは、チェックを入れるだけで簡単にHTTPS接続できます。HTTPS接続がされているかどうかはSEOにも影響するため、Bloggerを始める際は先にHTTPS設定を確認しましょう。
サーバーの安定性が高い
Googleの提供しているサービスであるため、アクセスが重くなりにくく安定してブログ運営が行えます。通常のレンタルサーバーではサーバーがダウンしてアクセス制限がかかることがありますが、アクセスが増えても快適なユーザビリティ実現できるでしょう。
動作が軽い
Bloggerはテキストや画像の表示速度が速く、動作が軽いことも特徴です。時間単位やデータ量にもよりますが、ブログ閲覧時に画像をクリックしても最大サイズまでスムーズに拡大できます。
拡張性がある
Bloggerは「ガジェット」という拡張機能を使用できます。例えば、投稿ページやある固定ページにだけ広告を表示させるガジェットを設置したり、HTMLサイトマップを作成できたりなど、無料のブログサービスとしては拡張性が高い点もメリットです。
セキュリティ性が高い
Googleが運営しているプラットフォームであるため、信頼性・安定性が高い点もメリットの1つです。サーバーのセキュリティについてもGoogleが管理しているため、利用者が何か対策をすることはなく安心して利用できるでしょう。
スマホにも対応している
「モバイルファースト」がささやかれるようになり、Bloggerもスマートフォンから執筆が可能になりました。テーマもレスポンシブに対応したものが追加され、設定次第では「モバイルファーストのレスポンシブ対応サイト」も作成可能です。
複数のブログを1つのアカウントで作成できる
Bloggerは、Googleアカウントを1つ持っていれば、複数のブログ運営が可能です。また、管理画面でブログの切り替えが行えるため、運用もしやすいと言えます。
独自ドメインやサブドメインで運用できる
Bloggerでは無料でドメインの取得もできますが、独自ドメインやサブドメインでも運用可能です。独自ドメインを使用することで、閲覧者にブログのURLを覚えてもらいやすくなり、Webにおけるビジネス・広報活動、商品・企業のブランドネーム向上にも貢献してくれるでしょう。
共同編集できる
Bloggerではブログにチームメンバーを追加することで、共同編集を行うことが可能です。大規模なWebサイトの場合、1人でブログ運営するのは困難です。複数人で記事を執筆・編集し、公開することで作業の効率化を図ることができます。
Google AdSenseの利用で収益を得られる
BloggerはGoogle Adsenseとも連携させやすく、うまく活用することで利益を得ることもできます。利益を得るためには、ます審査申請を行い、許可をもらう必要があります。
1記事あたり2000〜3000文字数程度の記事を20本程度公開した状態で申請すると、許可が下りやすくなると言われています。
分析ツールを利用できる
Bloggerには分析ツールが無料で組み込まれており、分析ツールを使うことで訪問者数の管理が行えたり、アクセス数の多かった投稿をチェックできたりします。
ほかにも、閲覧デバイスの把握、閲覧数ランキング上位国、検索キーワードなども確認でき、読者がどのような興味を持って閲覧したのかの分析材料になります。Google Analyticsと連携させれば、さらに詳細な分析結果をチェックできるでしょう。
Googleが運用するブログが持つデメリット
Bloggerのメリットはたくさんありましたが、気になるデメリットもいくつかあります。ここでは、Google運用のブログが持つデメリットについて3つに分けて紹介していきます。
- サービスが孤立している
- カスタマイズに手間がかかる
- AMP化が難しい
サービスが孤立している
Blogger以外のレンタルブログサービスでは利用者間で評価したり、相互リンクをつけ合ったりといった横のつながりがありますが、Bloggerではそういう概念はありません。
そのため、Blogger利用者はほかのレンタルブログサービスよりも孤立を感じる場合があります。
カスタマイズに手間がかかる
Bloggerをカスタマイズする場合は、直接テンプレートファイルを編集して行いますが、テンプレートファイルをアップデートする場合には、これまでカスタマイズした部分の変更や設定をゼロからスタートする必要があります。
これは、WoredPressのように親テーマ、子テーマに分かれていないためです。テンプレートにアップデートがあった場合は心機一転と思い、新たにカスタマイズする必要があります。
AMP化が難しい
AMP(Accelerated Mobile Page)とは、モバイルページを高速に表示させるための手法です。
BloggerでもAMPを採用することは技術的には可能ですが、使えるタグが制限されたり、レイアウトが変わってしまったりと、PC用ページをすべて移植することが難しい場合があります。
AMP対応のテンプレートを使用すれば可能ですが、通常ページでのAMP化は難しいでしょう。
Googleが運用するブログに備わっている機能
ここからは、Bloggerに備わっている機能について紹介していきます。Bloggerに備わっている機能について知ることで、スムーズにBloggerを始めることができるでしょう。
メニューバー機能
メニューバーは主に上部に表示される部分で、ブログやサイトをナビゲートしてくれる機能です。無料ブログではメニューバー機能を備えていないことがありますが、Bloggerの場合はガジェットを使用しメニューバーを追加することができます。
固定ページ作成機能
Bloggerにはページ単体で完結できる固定ページを作成する機能がついています。固定ページを作成することで、企業紹介やアクセス情報、お問い合わせページといった内容を含む新たな情報を追加することができます。
検索機能
Bloggerには多くなってきた投稿記事や下書き記事を検索できる機能が備わっています。公開した記事をリライトする際などに役立つでしょう。
記事タイトルか記事内に含まれるキーワードで検索できるほか、各タグの名称でも検索をかけることができます。
SEO機能
Bloggerは無料ブログでありながらGoogleのサービスであるため、SEO対策が充実しています。noindexタグやnofollowタグ、metaタグ設定、URLのpermalinkも設定できるほか、robots.texの編集・設定やXMLサイトマップを自動生成する機能もあります。
「続きを読む」を設定する機能
Bloggerのトップページには複数の記事が表示されますが、文字数が多い記事の全文を表示させるのではなく、一部分だけを表示さできる機能があります。
この「続きを読む」機能は記事の作成・編集画面で設定できます。「続きを読む」リンクを表示させたい場所で「追記の区切りを挿入」を選択しましょう。
Googleが運用するブログの始め方
Bloggerの機能が理解できたところで、次はBloggerを始め方について学びましょう。ここからは、Bloggerの始め方について5つのステップに分けて紹介していきます。
ドメインを取得
ブログを始めるにはまず、Webサイトのアドレスとなるドメインを取得します。Bloggerは無料でドメインを取得できるため、新たに有料のドメインを購入する必要はありません。
新規でブログを作成する
次に、タイトルとアドレス、テーマを選択して新しいブログを作成しましょう。アドレスは後でカスタムドメインを追加することもでき、タイトルとテーマも変更できます。
Webサイトがある程度構築されてから変更するとGoogleの評価に影響する場合があるため、新規でブログを作成する前に納得のいくものを設定しておきましょう。
ブログに投稿する
投稿する記事を書き終えたら、投稿してみましょう。左上の「記事タイトル」の入力を忘れないよう、SEOの観点から30文字程度を目安に入力します。
また、右のメニューバーにある「検索向け説明」も入力するようにしてください。「検索向け説明」は、ユーザーが検索した際のディスクリプションとして検索画面に表示されます。
「ラベル」「リンク」「場所」を任意で調整したら、右上のオレンジの「更新」ボタンを押しましょう。
コメントを管理する
コメント可能な設定になっている場合、閲覧者がコメントを入力することができます。コメントがついたら、登録したメールアドレスへ通知してくれる機能もあるため活用しましょう。
コメントは管理画面の左のメニューから確認できます。
ブログの外観を変更する
ブログの外観を変更したい場合は、左のメニューバー「テーマ」を選択しましょう。様々なテーマから好みのサンプルを選ぶことができます。
背景画像やメインカラーを変更したい場合は「テーマ」後に表示される「カスタマイズ」で調整します。背景画像やメインカラー以外にも、ブログの幅、レイアウト、詳細設定では文字の色やリンクの色も変更できます。
Google AdSenseの申し込み方法
Google AdSenseを利用することで、アフィリエイトブログとして収益を得ることができます。30記事ほど記事を投稿しプライバシーポリシーとプロフィールの設定をしておくことで、審査に通りやすくなると言われています。
申請する場所は、左のメニューバーにある「収益」から「AdSenseに申し込む」をクリックします。資格要件を確認したら、流れにそって必要な情報を入力しましょう。
無事に審査に合格したら、Googleから承認通知が届きます。
Googleが運用するブログを使ってみよう
この記事では、Googleが運用するBloggerを利用するメリットやデメリットを始め、Bloggerの機能や始め方について紹介しました。
この記事を参考に、Bloggerを上手に活用していきましょう。