SEO業界で注目されたGoogleのコアアップデートの歴史|対策も知ろう
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SEO業界で注目されたGoogleのコアアップデートの歴史|対策も知ろう

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SEO業界で注目されたGoogleのコアアップデートの歴史|対策も知ろう

記載されている内容は2022年02月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日:2022年02月25日

更新日:2022年03月01日

Googleが行うコアアップデートはSEOに影響を及ぼしていることをご存知でしょうか。この記事では、コアアップデートの歴史や概要などの知識に加え、必要となる具体的なSEO対策を紹介しています。Googleコアアップデートに興味がある方は参考にしてください。

Googleによるコアアップデートって?

SEO業界で注目されたGoogleのコアアップデートの歴史|対策も知ろう
※画像はイメージです

コアアップデートとはコアアルゴリズムアップデートを略した言葉であり、1年に数回行われるものです。

Googleは検索サービスの開始から、ユーザビリティ向上のためにさまざまなアップデートを
行っており、代表的なアップデートにはコンテンツの質を評価するパンダアップデートや、悪質なリンクやスパムを取り締まるペンギンアップデートなどがあります。

そもそもGoogleの検索アルゴリズムとは

Googleにおける検索アルゴリズムとは、検索キーワードに対する結果を正しく表示するプログラムで、全てのサイトを公正に判断するためのものです。

Googleは検索結果に表示されるサイトを、数多くの評価基準によって上位から掲載しているため、サイトオーナーは検索アルゴリズムに基づいて運営する必要があるでしょう。

ここからは、おもな検索アルゴリズムを4つ紹介します。

QDFが示すもの

Query Deserves Freshnessの頭文字をとったQDFは、世間で注目を集めている話題を掲載しているサイトを上位表示するアルゴリズムです。

適応される検索クエリは、地震や天気、スポーツの試合結果や開催中のイベント情報などが対象となります。時間経過で変化しないコンテンツは適応外であるため、トレンドを扱うブログやサイトに深く関わるアルゴリズムでしょう。

QDDが示すもの

QDDはQuery Deserves Diversityの略語でGoogleの公式なアルゴリズムではありませんが、多様性を意識した検索結果が表示されるため、ODDと呼ばれるようになりました。

たとえば「ライト」という言葉で検索した場合、電気のライトや野球の守備位置であるライトなどが表示されるでしょう。同じ意味合いのコンテンツだけではなく、さまざまな意味を含んだコンテンツを表示するアルゴリズムです。

MUMが示すもの

Multitask Unified Model(マルチタスク総合モデル)の略称であるMUM(マム)は、1つの質問に対し多角的な視点から答える新しい技術です。

海外旅行に関する情報を得たい場合、現地の気候や治安、旅費や航空料金など、その都度検索する必要がありますが、MUMの導入により、ユーザーの検索意図に沿った答えを導くことができるようになりました。

また、多言語検索が可能あることも特徴の1つです。

MFIが示すもの

MFI(モバイルファーストインデックス)とは、ページランクの評価基準をパソコン向けのページからモバイル端末向けのページにすることです。

Googleは検索を行うユーザーの多くがモバイル端末に移行したことを受け、モバイルユーザーに好まれる検索結果に変更しました。ユーザーニーズを満たすための措置と言えるでしょう。

SEO業界で注目されたGoogleのコアアップデート

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Googleはサービス開始以来行っているアップデートは多岐に渡り、いずれもユーザーに満足してもらうためのものです。低品質なサイトを上位表示した場合、ユーザーだけでなく広告主やGoogleにもデメリットとなります。

ここからは、SEOの視点からみたコアアップデートを紹介していきます。

フレッシュネスアップデート

フレッシュネスアップデートにより、最新の出来事や定期的に行われるイベント、市場規模などの繰り返し更新されるものについて、鮮度が高い情報が上位表示されるようになりました。

対象はGoogleが判断したキーワードのみであり、全てのキーワードに適用されたものではありません。

ベニスアップデート

ベニスアップデートでは、ユーザーの位置情報を基にした最適な検索結果が表示されるようになりました。

たとえば「ダンススタジオ」と検索すると、自身がいる地域のダンススタジオが優先的に表示されます。現在、これらのワードはエリアによって検索ボリュームの増減が著しい傾向があります。

パンダアップデート

パンダアップデートでは、Googleはユーザーに有益な情報を提供するため、他サイトからコピペしたり自動生成によるコンテンツなどは低品質と判断するようにしました。低品質なサイトが上位表示されることでユーザーが離脱してしまう可能性を鑑みた理由によるものです。

パンダアップデートの名前の由来は、アップデート開発者の名前と評価に白黒をつけることからきていると言われています。

ペンギンアップデート

ペンギンアップデート以前は、外部リンク数とサイト評価は同列とみなされていたため、外部リンクを購入したり自身でサイトを量産して外部リンクを増やすといった、悪質なサイト運営者が一定数存在していました。

ペンギンアップデート後では外部リンクの質がサイト評価に影響するようになり、上記のようなサイトはペナルティの対象となります。

ペンギンアップデートの名前の由来は、前述のパンダアップデートと同様に評価に白黒をつけることから、パンダの他に白黒の動物ということで名称に選ばれたと言われています。

健康アップデート

健康アップデートは日本国内のみで行われたアップデートであり、医学的根拠のない情報を上位表示させない理由から行われました。

情報源がその分野の専門家などであればコンテンツの評価が高くなり、根拠が薄く信頼性に欠けるサイトは低評価と判断されます。

BERTアップデート

BERT(Bidirectional Encoder Representations from Transformers)アップデートは、検索キーワードのニュアンスに対する理解が高められました。ユーザーが意図する文脈の理解が向上したことで、検索結果の性能がより高くなっています。

また、英語と日本語だけでなく70を超える言語のアップデートを行ったため、検索バリエーションも豊富になりました。

Nov. 2019 Local Search Update

Nov. 2019 Local Search Updateでは、それまでは単語レベルで理解していたものを、単語の概念レベルで理解し検索できるようにしました。

ニューラルマッチングの導入により、入力していない単語の概念や検索意図まで読み取って表示させることが可能になりました。BERTとは、検索語句を理解するレベルが異なります。

Core Web Vitals

Core Web Vitalsとは、Webページにおけるユーザー体験の指標を表す概念です。

具体的な指標は、LCP(ページのメインコンテンツが読み込まれる時間)、FTP(ページ内のユーザーの最初に挙動に対するブラウザの反応時間)、CLS(表示されたレイアウトのズレの発生)の3つで、それぞれの評価は検索順位に影響を与えます。

GoogleのコアアップデートによるSEOの影響

検索アルゴリズムの見直しによって、インデックスされている検索順位が上昇したり下降したりします。ここからは、コアアップデートによる具体的な順位変動について紹介します。

キーワードジャンル別の順位変動幅が大きくなる

あるアップデートでは健康や旅行、美容などのキーワードが大きく順位変動しており、アルゴリズムの主旨に沿った検索結果になりました。

コアアップデートは、特定のキーワードやジャンル別の順位にも影響を与えると言えるでしょう。

ツールの順位変動が大きくなる

コアアップデートは、検索エンジンの順位変動状況を示すツールにも表れます。順位変動は常に上昇したり下降したりしていますが、その振り幅はわずかなものです。

コアアップデートが行われると、通常よりも大きな順位変動が各ツールにて確認することができるでしょう。アップデート後から2週間ほどは、順位変動がせわしなく行われる傾向にあります。

国内・海外サイトの検索にも少なからず影響が出る

コアアップデートによる影響は、国内・海外サイトを問わず検索パフォーマンスにも及びます。扱うキーワードのボリュームやジャンル、語数によって順位変動の幅は変わってきますが、少なからず上昇したり下降したりする動きがあります。

海外サイトもコアアップデートによる影響が報告されており、世界中のWebサイトになんらかの影響を与えていると言えるでしょう。

GoogleのコアアップデートへのSEO対策

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コアアップデートへのSEO対策は、ユーザーが求める情報を迅速にわかりやすく提供するコンテンツを意識することが重要です。

Googleはこれまでもユーザビリティを第一においた検索エンジンを標榜しており、それをコアアップデートという形でユーザーに示しています。

ここからは、コアアップデートによる具体的なSEO対策について紹介していきます。

使いやすいUXにする

UXが高いWebサイトはGoogleから高い評価を得やすいでしょう。ここで言及するUXとは、パソコンではなくモバイル端末での使いやすさを指します。

スマホなどのモバイル端末に対応したレイアウトにすることで、モバイルユーザーの利便性が高くなり、UXが優れているサイトと判断されやすくなるでしょう。

また、閲覧時に邪魔になるような広告の削除やコンテンツの表示を速くすることなどもUXの向上につながります。

EATを高めるようコンテンツを最適化する

EATとは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字からとった略語です。

EATは、Googleで定義されているWebサイトを評価する基準の1つで、信頼がおける良質なサイトが評価されます。コンテンツソースが明らかでないものや根拠に欠けるものであれば、ユーザーに無益であると判断し評価が下がる可能性があるでしょう。

キーワードとWebページを関連付ける

ユーザーニーズを満たすためには、キーワードとWebページを関連付けることが重要です。検索クエリと同じキーワードが、見出しや本文、画像などのコンテンツに含まれていることで、サイトに対する評価が良くなる傾向にあります。

ユーザーからすれば欲しい情報をすぐに得られるメリットがあり、Googleが求めるユーザビリティ向上の寄与につながることが理由でしょう。

検索時のユーザー意図を加味して最適な情報を提供する

ユーザー意図を無視したページは、Googleから評価されにくくなります。検索意図の把握はSEO対策において重要であり、自己満足に終始するコンテンツはユーザーにとって有益ではないと判断されてしまいます。

ユーザーに最適な情報を提供するページを作るためには、SEOキーワードで上位表示されているサイトのレイアウトやコンテンツを参考にするといいでしょう。

Googleのコアアップデートへの対策の必要性

Googleが推奨しているコアアップデート対策を施さない場合、検索順位が下降しアクセス数が激減する恐れもあるでしょう。

特にECサイトでは、見込みユーザーの減少はコンバージョン率に直結するため、コアアップデートが行われるたびに必要なSEO対策を施すことが必要です。

GoogleのアップデートごとにSEO対策をしよう

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※画像はイメージです

Googleのコアアップデートは、インデックスされている全てのサイトになんらかの影響を及ぼします。アップデート前のSEO対策が通用しなくなる場合もあり、知らずの内に順位が低下して手が付けられなくなる可能性もあるでしょう。

この記事を参考にGoogleから発信される情報に注視し、アップデートに応じたSEO対策を行うことを心がけましょう。

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