CTR改善への5つのSEO対策|クリック回数は検索順位に影響する?
SEO・コンテンツマーケティング
CTR改善への5つのSEO対策|クリック回数は検索順位に影響する?

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CTR改善への5つのSEO対策|クリック回数は検索順位に影響する?

記載されている内容は2022年02月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日:2022年02月25日

更新日:2022年03月01日

CTRを上げる場合、具体的にどのような方法があるのでしょうか。本記事ではCTRについてや、CTRを上げるための主な手法、分析ツールなどを紹介します。自社のサイト分析やSEO対策を行う際に、参考にしてみてはいかがでしょうか。

クリック回数を示す割合「CTR」とは

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CTRは「Click Through Rate」の略語で、検索に表示された回数のうちユーザーが実際にクリックした回数の割合を示したものです。

CTRは、CTR(%)=クリック数÷サイトの表示回数(インプレッション数)×100で算出することができます。100回表示されて1回のクリックであった場合は、1(クリック)÷100(表示)×100=1(%)となります。

SEOにおけるCTRの重要性

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CTRは「ユーザーが自社のWebサイトに興味があるかどうかを示す指標」です。SEOでは上位表示を目指して試行錯誤を繰り返しますが、上位表示されても実際にユーザーからのクリックに結び付かなければ意味がありません。

ここからは、SEOにおけるCTRの重要性について解説します。

SEO効果を確認・分析するための指標になる

上述した通り、上位表示をされても実際のクリックに結び付かなければ意味がありません。

「CTRの高いサイト」であることは同時に「ユーザー向けのサイト」であるため、CTRを確認し分析することで、SEOによる効果の良し悪しを判断できます。

検索順位が上位になるほどCTRが上がる

一般的に検索順位が高いサイトの方が、掲載順位の低いサイトよりCTRが高い傾向です。

何かを検索したユーザーは、検索画面の上位に位置するサイトのタイトルや説明文を確認し、順を追って上位からクリックする傾向が高いことが要因であると言えます。したがって、SEOを最適化し、掲載順位を上位に位置させることでCTRを上げられるでしょう。

CTRを把握するメリット

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前述した通り、CTRとはユーザーがWebサイトに興味があるかどうかを示す指標となります。CTRを確認、分析することでよりユーザーに興味を抱かせられるWebサイトの作成ができます。

SEOにおけるCTRの条件による違い

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単にSEOを上げればCTRが上がるということではなく、様々な条件によってCTRは変動します。

ここからは、SEOとCTRの関係が変動する条件について紹介します。SEOを最適化する際にも非常に重要なポイントであるため、参考にしてみてください。

デスクトップとモバイルによる違い

デスクトップ(PC)表示なのかモバイル表示なのかによってSEO対策がCTRに及ぶ影響は異なります。

デスクトップ(PC)表示の場合は、掲載順位1位と2位にはCTRに非常に大きな差が出やすくなりますが、モバイル表示の場合はデスクトップ(PC)表示程の大きな差が出ることは多くはありません。

ただ、どちらの端末表示にしても掲載1位に対するCTRは非常に高い傾向であるため、SEO対策は非常に効果的であると言えます。

ブランドと非ブランドによる違い

検索ワードにブランド名が含まれる場合と、ブランド名が全く含まれていない場合でも大きくCTRに影響が出ます。検索キーワードにブランドを含んでいるユーザーは、そうでないユーザーよりもブランドや業界について関心があるという傾向があります。

したがって「ブランドを含む検索×上位掲載」と「ブランドを含まない検索×上位掲載」では前者の方がCTRが高い傾向があると言えるでしょう。

検索キーワードの語数による違い

ユーザーは何かを検索する際にキーワードを入力しますが、そのキーワードが1語なのか、2語なのかそれとも3語なのかといったように、語数によってCTRは異なってきます。

1語のキーワードで検索された場合には、掲載順位の高いサイトが平均的にCTRを高く維持できる傾向が高いです。例えば「東京」ならの1語検索の方が「東京 ランチ」の2語検索より上位表示されているサイトが優先的にクリックされる傾向があります。

検索意図による違い

SEO対策ではユーザーにとって質の高いコンテンツが用意されているかどうかが重要視されています。質の高いコンテンツとは、ユーザーが求めている内容を提供しているかどうかに掛かっています。

したがって、SEO対策をする際にはユーザーの検索する意図をくみ取ることが重要です。自社サイトがどのような検索意図に対応した対策をしているかを見直してみても良いでしょう。

キーワードの分野による違い

ユーザーが入力する検索キーワードにはアパレル、飲食、教育、医療、健康、金融などたくさんの分野や業界に分かれています。

業界によって検索される意図の傾向が異なるため、自社サイトの位置する業界がどのような意図で検索されるのかを把握しましょう。

広告運用における様々な要素による違い

広告についてもSEOと同様に表示位置が高い広告の方が、より良いCTRを示す傾向があります。

さらに、広告運用においては「検索キーワード」「広告テキスト」「広告の表示位置」「広告とWebサイトの関連性」「媒体・デバイス」など様々な要素によってCTRは異なってきます。

特に広告テキストについては検索キーワードとの関連性なども大きくCTRに影響するため、様々な見方をしながらCTRを検証して行かなければいけません。

CTR改善への5つのSEO対策

CTR改善のためのSEO対策には様々な種類があるため、目的に合わせて適した方法を行うことが大切です。ここでは、CTR改善への5つのSEO対策について解説していきます。

1:説明文やタイトルは分かりやすくする

SEOでCTRを高めるための施策として、シンプルかつ効果的な方法は「ユーザーが興味を惹きそうなタイトル」に設定することです。

説明文もわかりやすくすることで、ユーザーに「探していたサイト」と感じてもらう可能性を高くし、クリックへと誘導しやすくなります。

2:説明文やタイトルにキーワードも盛り込む

例えば、東京の飲食店について紹介しているサイトであれば「東京」「ランチ」などのキーワードを含めることで上位表示される可能性が高くなります。ここでの注意点は、サイトと関係のあるキーワードを説明文やタイトルに盛り込むことです。

サイトと関係のないキーワードを盛り込んでしまうと、離脱率が高くなってしまうため、反って逆効果となってしまいます。

3:メタディスクリプションを設定する

メタディスクリプションとは、Webサイトの内容を100文字程度で表した概要です。ユーザーは検索結果画面に表示されたメタディスクリプションを読み、自分の検索意図と合っているかどうかを判断できます。

このようにメタディスクリプションを設定することで、ユーザーは検索段階で自分の探しているページを探すことが可能になるため、CTRの向上に役立つでしょう。

4:ターゲット層を考えて文章を表現する

ユーザーの検索意図とのマッチングは、CTRを改善させる上で非常に重要な要素です。ユーザーのターゲットを明確に設定し、それぞれのターゲットに合った訴求方法で文章を作成することが重要になります。

5:強調スニペットに表示されることを考えて最適化する

強調スニペットは検索結果画面の最上位に画像などと共に強調されて表示されるものです。ユーザーに対して視認性を上げることができ、CTRの向上を後押しします。

強調スニペットを意図的なタイミングで表示させる方法はないため、常にユーザーとのマッチングを図りながらWebサイトを最適化させる必要があります。

近年のCTRの傾向

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ここからは、Googleが公表しているCTR調査の結果を紹介します。2021年の傾向と2020年の比較も本項目末に紹介しますので、今後の対策も兼ねて参考にしてみてください。

2021年の場合

2021年の調査についてGoogleは170億以上のユーザー、7500億以上のインプレッションを用いたデータを公表しています。

ここからは国、デバイス、季節性、業界など各CTRについての2021年の傾向を紹介します。

出典:2021年のCTR調査研究|seoClarity
参照:https://www.seoclarity.net/mobile-desktop-ctr-study-11302/

全体的な傾向

全体的な傾向として、クリック率は大幅に低下しています。ユーザーはサイトをクリックせずに、1ページから2ページを大まかにスクロール検索する傾向になってきていることが要因と言えるでしょう。

国別から見る傾向

アメリカは最上位表示でのCTRが、5か国中で最も低い傾向にあり、掲載順位がトップ10、トップ20でのCTRも最も低い傾向があります。

日本の特徴としては、1位のCTRは5か国中インドに続いて2番目に高い13.94%。しかしインドと比較すると順位が下がるにつれてCTRは緩やかに低下しています。

5か国の中では日本は全体として掲載順位トップ10のCTRが最も高く、クリック数を大きく生む結果となっています。

出典:2021年のCTR調査研究|seoClarity
参照:https://www.seoclarity.net/mobile-desktop-ctr-study-11302/

季節性から見る傾向

5月と12月の1年を通してCTRが最も低い月となり、その一方で、7月~9月の3ヵ月が1年を通して最もCTRが高い月となります。

したがって、7月~9月はCTRの向上を見越してSEOの最適化を積極的に進めたい時期と言えるでしょう。

出典:2021年のCTR調査研究|seoClarity
参照:https://www.seoclarity.net/mobile-desktop-ctr-study-11302/

デバイス別から見る傾向

上位掲載によるCTRへの影響は、モバイル表示よりデスクトップ表示の方が高いです。しかし、掲載順位3位から10位の平均CTRはモバイル表示の方がデスクトップ表示よりも高い傾向があります。

また、インプレッションについてもデスクトップよりモバイルの方が圧倒的に多い傾向があります。

出典:2021年のCTR調査研究|seoClarity
参照:https://www.seoclarity.net/mobile-desktop-ctr-study-11302/

業界別から見る傾向

業界によって検索上位表示がCTRに与える影響は大きく異なります。

不動産業界は上位10位で平均CTRが最も高く、その一方でアパレルなどのファッション業界は最も低い傾向があります。

出典:2021年のCTR調査研究|seoClarity
参照:https://www.seoclarity.net/mobile-desktop-ctr-study-11302/

2020年の場合

2020年では約30%のユーザーが検索順位が一番高いサイトをクリックしていました。2021年は約13%であるため、1年間で倍以上の違いが出てきたことになります。

たった1年でこのような大きな変化が出てきてしまうため、その都度ユーザーの傾向に合わせたSEO対策が必要と言えるでしょう。

CTRをツールで確認する方法

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Google Search ConsoleはGoogleが提供する分析ツールです。Google検索での表示回数や順位、さらにはサイトの抱える問題点まで確認できます。

Google Search Consoleは他のGoogleの分析ツールとは異なり、サイトにアクセスする前の分析をすることも可能です。アクセスする前のデータを解析することでSEOの効果検証や検索ワードなどを知ることができたり、自社サービスへのニーズを探ったりすることもできます。

SEOにおけるCTR対策の注意点

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無理にCTRを高めようと、実際のサイトとは関連性の低いタイトルやメタディスクリプションを設定してしまうと、長期的には逆効果となってしまう可能性があります。

CTRを上げるためだけのタイトルやテキストの設定は、ユーザー離れを引き起こしてしまう原因になるため注意しましょう。

CTRを改善してSEO対策しよう

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※画像はイメージです

近年の傾向や業界、表示端末によっても様々な差はありますが、SEOにおいて検索順位が高い方がCTRを高くできる可能性は高いです。

誤ったCTRの改善策はユーザー離れを引き起こしてしまう原因にもなるため、この記事を参考に適切なSEO対策を行い、CTRを改善していきましょう。

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