ROIとROEって何?企業分析の方法と関連用語についても紹介
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ROIとROEって何?企業分析の方法と関連用語についても紹介

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ROIとROEって何?企業分析の方法と関連用語についても紹介

記載されている内容は2021年07月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日:2021年07月12日

更新日:2021年07月12日

企業分析の際に用いられるROIやROEとはどのような指標なのでしょうか。本記事では株式投資で企業分析を行う必要性とROIやROEの意味のほかに、ROIとROEに関連する指標などを紹介します。ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

企業を分析する際に登場する言葉ROI・ROE

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株式投資で企業を分析する際に用いられる言葉として、「ROI」「ROE」があります。「ROI(Return On Investment)」は「投資利益率」「ROE(Return On Equity)」は「自己資本利益率」のことです。

言葉としては似ていますが、意味は異なるため企業分析を行う際にはきちんと意味を理解しておくことが大切です。

株式投資において企業分析をする必要性

株式投資を行う場合、今後の株価や通貨の値動きを前もって分析しておく必要があります。そのためには「ROI」や「ROE」を使った企業分析を行う必要があります。

また、値動きの分析方法は大きく分けて「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」という2種類です。ここではそれぞれの特徴について紹介していきます。

テクニカル分析について

テクニカル分析とは、チャートをもとにして値動きを読み解いていく分析方法です。チャートとは株価や為替の値動きをグラフ化したもので、チャートによって過去の値動きを分析し、今後の相場を予測します。

チャートでは細かく値動きが見られるため、世界情勢や投資家の心理なども反映されているという特徴があります。

ファンダメンタルズ分析について

ファンダメンタルズ分析とは、現在の経済活動を示す要因をもとに分析を行う分析方法です。株式投資の場合、ファンダメンタルズ分析では企業の現在の財務状況や業績などから、銘柄の株価収益率や株価純資産倍率などを使って分析を行います。

また、FXの場合は、企業ではなく通貨を扱う国の経済状況を分析し、経済成長率や財政収支、失業率といった指標を使って値動きの分析を行います。ファンダメンタルズ分析では、ROIやROEも企業分析を行う際の指標として用いられます。

ROIの意味と見方

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ROIとは「Return On Investment」を略した言葉で、日本語では「投資利益率」や「投資収益率」と訳すことができます。ROIは投資した金額に対してどのくらいの利益を上げているかを示す指標となっており、数値はパーセントで表されます。

ここではROIの意味と見方について詳しく紹介していきます。参考にしてみてはいかがでしょうか。

ROIの計算式

ROI(%)は「当期純利益÷投資額×100」という計算式で算出することが可能です。この「当期純利益」は、売上金額から原価や投資額などを差し引くことで算出できます。「投資額」には企業の自己資本だけでなく、金融機関からの融資や発行している社債なども含みます。

たとえば売上金額が600万円、原価が200万円、投資額が150万円だった場合、当期純利益は「600万円-200万円-150万円」で250万円、ROIは「250万円÷150万円×100」で約166.6%となります。

ROIの数値の判断目安

ROI(投資利益率)は数値が高いほど効果的な投資ができており、投資の効果が出ていると判断することができます。投資した金額以上に利益が発生した場合、ROIは100%よりも高い数値になり、赤字になればマイナスとなります。

つまり、ROIは「投資対効果」として判断することができるため、ROIが高い企業の場合は投資しやすい企業ということになります。

ROEの意味と見方

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ROEとは「Return On Equity」を略した言葉で、日本語では「自己資本利益率」と訳すことができます。かつては「株主資本利益率」とも呼ばれていました。

ROEは自己資本を有効活用することで上げた利益を示す指標となっており、数値はパーセントで表されます。ここではROEの意味と見方について詳しく紹介していきます。参考にしてみてください。

ROEの計算式

ROE(%)は「当期純利益÷自己資本(株式資本)×100」という計算式で算出することが可能です。ROEは純利益を期中平均の株式資本で割ることで算出できます。期中平均の株式資本は、自己資本の期首残高と期末残高の平均を用います。

ROEの数値の判断目安

ROE(自己資本利益率)は数値が高いほど、投資した資本を使って効率よく利益を上げている企業と判断することができます。

ROEは株主の出資した資本がどれだけ効率よく使用されているかを表す指標となっているため、ROEが高いほど効率的に利益を出していて投資をしやすい企業ということになります。

ただし、ROEは業種などによって異なるため、一概にどの程度であれば良いということはありません。

ROIとROEに関連する指標

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ここまで紹介したROIやROE以外にも、企業分析に用いられる重要な指標があります。たとえば「ROIC」は「投下資本利益率」、「ROA」は「純資産利益率」として、いずれも投資効率などを分析する際に用いられます。

ここでは最後に、ROIとROEに関連する指標である「ROIC」と「ROA」についてそれぞれ紹介していきます。

ROIC

ROICとは「Return on Investment Capital」を略した言葉で、日本語では「投下資本利益率」と訳すことができます。本記事で紹介したROIは、投資利益率が指標なのに対して、ROICは企業の経営指標としてより明確に定義されているという違いがあります。

ROICは「(営業利益×(1-実効税率))÷(株主資本+有利子負債)」という計算式で算出可能です。

ROA

ROAとは「Return On Assets」を略した言葉で、日本語では「純資産利益率」と訳すことができます。純資産に対してどれだけの利益を上げているか見るための指標で、利益を純資産で割ることで算出可能です。ROICは「利益÷総資産×100」という計算式で算出できます。

ROICとROAは似た指標ですが、ROICは経営者目線、ROAは投資家目線という違いがあります。

ROIとROEについて知識を深めよう

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株式投資において行われる企業分析では、企業の利益率などを算出するためにROIやROEなどの指標が用いられます。

ぜひ本記事で紹介した、株式投資で企業分析を行う必要性やROIとROEの意味、さらにはROIとROEに関連する指標などを参考に、企業分析について理解を深めてみてはいかがでしょうか。

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