プレスリリースの書き方の見本|基本構成から書く時のポイントもあわせて紹介
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プレスリリースの書き方の見本|基本構成から書く時のポイントもあわせて紹介

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プレスリリースの書き方の見本|基本構成から書く時のポイントもあわせて紹介

記載されている内容は2022年02月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日:2022年02月01日

更新日:2022年03月01日

プレスリリースを書く時には、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。本記事では、プレスリリースの目的や基本構成を始め、プレスリリースを書く時のポイントや見本を紹介しています。ぜひ、この記事を参考にプレスリリースを書いてみましょう。

プレスリリースを書く目的

プレスリリースを書く目的は新サービスやイベント、新製品の発表や決算情報、人事情報、不祥事なども含めて、発信元の企業がニュースサイトやテレビ、新聞、雑誌といったメディアに取り上げてもらうことです。

プレスリリースは報道発表資料とも言い、その情報がメディアに取り上げられることで世間一般に知られることを狙います。

プレスリリースと広告の違い

広告は掲載費用がかかりますが、内容については広告主に権限があります。プレスリリースはメディアでの掲載費用をかけずにメディアに取り上げてもらうことで、拡散されることを狙うものです。

取り上げるメディア側に内容や取り上げ方が異なるため、プレスリリースを発信する側ではコントロールができず、確実に掲載されるというものでもありません。

プレスリリースの場合はメディアという第三者が発信元となるため、情報を受ける側はより信頼性が高い情報であるというメリットがあります。

プレスリリースの5つの基本構成

プレスリリースの書き方の見本|基本構成から書く時のポイントもあわせて紹介
※画像はイメージです

プレスリリースはメディアに取り上げてもらうために書くものですが、メディア側では1日に大量の数を受け取ります。そのため、プレスリリースを受け取るメディア側が内容をすぐに理解し、判断できる構成が必要です。

ここからは、プレスリリースの5つの基本構成について解説します。

1:結論になる重要なタイトル

前述したようにプレスリリースを読むメディア関係者は1日に大量の数を受け取るため、全ての内容を読むことはできないでしょう。

タイトルは目をひくようなコピーとともに、リリースの結論となる部分を入れて、何を伝えたいのか一目で理解できるようにすると良いでしょう。

2:全体の要約になるリード文

タイトルを見た後プレスリリースを読み続けるかどうかの判断は、プレスリリース全体の要約となるリード文で決まります。

リード文の内容が印象に残るかどうかで、メディアの取材内容となるかどうか決まるというくらい、重要な役割を持っていると言えるでしょう。

3:読みやすい本文

プレスリリースは基本的にはですます調で書き、過剰敬語にならないように気を付けましょう。例えば語尾に「ございます」といった表現を多用すると読みづらくなるため、シンプルに「です」で表記すると良いでしょう。

さらに漢字の変換ミスなども本来の意味が伝わらなくなってしまうため、注意しましょう。

4:より正確な情報を伝える画像

テキストだけで伝えるよりも、より正確な情報を伝えるための画像を添付しましょう。新製品の場合、そのこだわりのポイントや推したいポイントを、製品のリニューアルの場合は変わったポイントが分かると記事でも取り上げやすくなります。

5:問い合わせできる連絡先

プレスリリースを受け取ったメディア担当者が掲載連絡や取材などの問い合わせができるよう、連絡先を必ず入れるようにしましょう。

連絡先には企業名と部署名、担当者名を記載します。連絡方法を選べるよう、メールアドレスのみでなく電話やFAXなども記載しましょう。

プレスリリースの書き方の見本

ここからは、前述したプレスリリースの基本構成を元に、良い見本と悪い見本を挙げそれぞれについて解説していきます。読みやすいプレスリリースを書くための参考にしてください。

良い見本

まずは、良いプレスリリースの書き方から紹介します。タイトル、リード文とも興味を惹くよう工夫した書き方をし、回りくどい文章にならないよう言い回しも簡潔にすることが大切です。

タイトル:食べるだけで身も心も春爛漫に?贈答用にも最適なキャンディーセット

リード文:「青山キャンディーセンター」から、春の季節にぴったりなキャンディーを発売します。お試し用の12個セットは、コレクションしたくなるデザイン缶入りです。さらに特製のメッセージカード付セットもあり、贈答用にも最適です。

本文:青山キャンディーセンターでは、春の季節をおいしく楽しめるよう春らしい花をモチーフとしたキャンディーをラインナップしています。

SAKURA(サクラ)は薄いピンク、MOMO(モモ)は濃いピンク、UME(ウメ)はホワイトとそれぞれの花をイメージした甘さと酸味をバランスの取れたフレーバーです。

店頭ではそれぞれのフレーバーを1個単位で購入可能ですが、3つのフレーバーを4個ずつセットしたお試し用12個セットは、デザイナー〇〇〇によるデザインで同デザインのメッセージカードもセットされているため贈答用におすすめです。

悪い見本

次に悪い見本です。悪い見本では事実を述べるのみにとどまっており、商品の詳細や魅力か伝わりづらくなっているうえ、謙譲表現を多用するなど言い回しが複雑になっています。

タイトル:春の花3フレーバーのキャンディーを発売

リード文:「青山キャンディーセンター」から、春の花3フレーバーのキャンディーを発売させていただきます。さらに、お試し用の12個セットも同時に発売させていただきます。

本文:このたび青山キャンディーセンターでは、SAKURA(サクラ)、MOMO(モモ)、UME(ウメ)の3つのフレーバーのキャンディーを発売します。

店頭ではそれぞれを1個単位でご購入いただけますが、さらに3つのフレーバーを4個ずつ入れた、12個のお試しセットも発売させていただきます。この機会にぜひ貴誌でもとりあげていただきますよう、お願いします。

プレスリリースを書く時の10個のポイント

ここからはプレスリリースの書き方について、タイトル、リード文、画像、本文のポイントを10個ご紹介します。プレスリリースを受け取るメディアに伝わりやすい内容となるよう、それぞれの項目を確認してみましょう。

  • タイトルは結論を30文字以内で書く
  • リード文は内容を5W2Hで書く
  • 画像はメディアが扱いやすいものを選ぶ
  • 画像は利用できるシーンを想起しやすいものを選ぶ
  • 本文は基本の流れや構成に沿う
  • 箇条書きで見やすさを意識する
  • 内容はトレンドやニュース性を利用する
  • 専門用語を使用する際は説明を入れる
  • 客観性や専門性がある際はデータを引用する
  • 素材として記事にしてもらうことを意識する

1:タイトルは結論を30文字以内で書く

タイトルは簡潔かつインパクトのあるものが望ましいでしょう。

プレスリリースの内容が分かるよう、本文の内容をまとめた結論を30文字以内で書くようにします。時流に合ったキーワードを入れることで、より注目を集めるタイトルになるでしょう。

2:リード文は内容を5W2Hで書く

5W1HはWhen(いつ)、Where(どこで)、Who(だれが)、What(何を)、Why(なぜ)、How(どのように)のことです。

プレスリリースのリード文は、これに加えHow much(どのくらい)=金額の情報を加え、簡潔にまとめると良いでしょう。

3:画像はメディアが扱いやすいものを選ぶ

プレスリリース用に用意する画像は複数枚を用意し、十分な解像度やサイズのあるものを選びましょう。

メディアによりサムネイルに掲載される画像が、1:1のスクエアの場合と、4:3の横長の可能性があります。用意した画像が、撮影したカメラの縦横比である3:2の場合でも、トリミングされることを想定しておくと良いでしょう。

印刷物での使用を考えた場合は画像サイズが大きい方が望ましいですが、画像データが重すぎるとダウンロードに時間がかかるため、リサイズします。画像のファイル形式は一般的なJPEG形式やPNG形式にしましょう。

4:画像は利用できるシーンを想起しやすいものを選ぶ

プレスリリースの画像は、製品単体の画像のみではなく製品の利用シーンやサイズ感などが想起しやすいものを用意すると良いでしょう。

どのような製品やサービスを紹介しているのか画像で分かりやすくすることで、印象深いプレスリリースになります。

5:本文は基本の流れや構成に沿う

プレスリリースの本文は、基本の流れや構成に沿ったものにしましょう。

基本的な流れとしては「誰が誰にどうするのか」「何のためにするのか」「特に取り上げるポイントは」「これからどうするのか」という順で書くと上手くまとまります。

6:箇条書きで見やすさを意識する

サービスの概要や製品のスペックなど、文章では伝わりにくい箇所を箇条書きにすることで、分かりやすい内容になります。また、箇条書きにすることで見やすくなり、誤って読まれることも少なくなるでしょう。

7:内容はトレンドやニュース性を利用する

プレスリリースの内容で心掛けたい点に、どうしてこのタイミングでこのニュースを発信するのかという「ニュース性」が挙げられます。

業界での課題や、社会でのトレンドと自社の状況を結び付けストーリーとして展開できれば、ニュースとして取り上げられる可能性が高くなるでしょう。

8:専門用語を使用する際は説明を入れる

自社や業界で通じる専門用語は、プレスリリースを受けるメディアやメディアに転載された先の読み手にそのまま通じるとは限りません。

専門用語は分かりやすい言葉に置き換えることが基本ですが、必要に応じて注釈を付けたり、補足説明を付けて専門用語を使用する場合もあります。

9:客観性や専門性がある際はデータを引用する

プレスリリースの中に自社で調査したデータで驚きがあるものや、意外性のあるものを引用することで興味を惹くプレスリリースになります。

従来比2倍や前期比売上3倍といった指標になるようなデータを引用することで、より説得力を増すことも可能です。

10:素材として記事にしてもらうことを意識する

プレスリリースの役目は、メディアに記事にしてもらうための「素材」です。そのため、自分たちが伝えたいことよりもメディア側に取材したい、と思わせることを意識するようにすると良いでしょう。

プレスリリースを書く時に意識したい3つのポイント

いざプレスリリースを書き始めると、どのように書いたら良いが不安になってしまうこともあるでしょう。ここからは、プレスレリースを書く時に意識したい点を3つに分けて紹介します。

  • イメージしやすい内容にする
  • 自社からメディアに向けた特別な文章にする
  • ニュースバリューがなんであるかを確然としておく

1:イメージしやすい内容にする

プレスリリースの中に冗長な表現やあいまいな表現を使うと、メディアには内容が正確に伝わりにくくなります。正確な情報を載せるだけでなく、読んだ人がイメージしやすいよう、具体的な情報を盛り込むようにしましょう。

2:自社からメディアに向けた特別な文章にする

プレスリリースは単なる新製品や新規サービスの情報発信ではなく、メディアに取り上げてもらうための公式な文書であることを意識しましょう。

有料で掲載する広告とは異なり、情報の社会的な意義やストーリーといった内容が求められます。

3:ニュースバリューがなんであるかを確然としておく

プレスリリースには、メディアが取り上げる価値がある内容が明確に分かるようにする必要があります。

メディア側は数多く送られてくるニュースリリースの中で、特筆すべき点があるか、社会的な意義があるかという点をチェックしているため、ポイントをきちんと盛り込むようにしましょう。

プレスリリースを書く前に気を付けるポイント

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※画像はイメージです

プレスリリースを書き始める前に、まずはメディアに送るタイミングを考えましょう。プレスリリースを出す目的によって、どんな形で、どのメディアに取り上げられたいかをよく考える必要があります。

月刊などの専門誌は、当然WEBメディアや新聞よりも企画から出版までの時間が長くなり、数カ月を要することもあります。

プレスリリースを書いた後に気を付けるポイント

プレスリリースの書き方の見本|基本構成から書く時のポイントもあわせて紹介
※画像はイメージです

ここまでプレスリリースの書き方やポイント、注意する点を紹介しましたが、プレスリリースを書いた後にも気を付ける点がいくつかあります。

ここからは、プレスリリースを書いた後に気を付けるポイントについて紹介します。

誤字脱字がないかを確かめる

プレスリリースに誤字や脱字があった場合はプレスリリースのみでなく、発信元の企業の印象が悪くなり、信頼を損なう結果になってしまいます。

プレスリリースを掲載したメディアからも誤った情報が拡散されてしまうため、校正・校閲をしっかり行うようにしましょう。

情報に対する誤りや漏れがないかを確かめる

プレスリリースの情報に誤りや漏れがあった場合も、あらためて取材がない限りはそのまま記事が作成されます。

一度メディアに取り上げられ拡散された情報は、あとから修正することが困難です。プレスリリースの送付前に十分確認するようにしましょう。

プレスリリースの見本から書き方のポイントを理解して活用しよう

ここまでプレスリリースの書き方のポイントや、注意点について解説しました。プレスリリースのポイントを理解することで、分かりやすい情報発信ができるでしょう。

本記事を参考に、新製品や新サービスのプレスリリースを書いてみてはいかがでしょうか。

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