ポリコレとは?対策法・配慮のメリット・デメリットを企業の炎上事例とともに紹介
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初回公開日:2026年02月02日
更新日:2026年02月02日
近年話題となっている、「ポリコレ」という言葉について、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
企業においてもこのポリコレについてしっかりと理解しておかなければ、炎上リスクを高めてしまう可能性があります。
そこで今回は、ポリコレの概要とともに、企業におけるポリコレ炎上への対策法を、実際の事例も交えてご紹介します。
また、ポリコレへの配慮にで生じるメリット・過度な配慮によるデメリットについても合わせて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ポリコレとは?
ポリコレ(ポリティカル・コレクトネス)とは、人種や性別、性的指向、宗教、身体的特徴などによる差別や偏見を無くし多様性を尊重するため、社会的中立性を持った表現・態度を心がける運動のことを指します。
英語では「political correctness」は「政治的妥当性」を指しており、特定の社会的グループに対して不利益を与えないことを意図した政策などを意味しますね。
1-1. 海外・日本でのポリコレの歴史
ポリコレの広がりは1980年代以降のアメリカでの人権意識の高まりにより広がった言葉であり、日本でも1990年代後半から2000年代はじめに欠けて徐々に広がっていった概念です。
2000年代以降の日本でのポリコレの急速な広がりにはSNSの普及も関係しており、あらゆる日本の企業・メディアにおいて国際的な基準に合わせた多様性を尊重する表現が取り入れられるようになりました。
企業がポリコレへの配慮を行うメリット
現代でのポリコレへの配慮は、企業にとっても非常に重要になっています。
ポリコレに配慮することで、ビジネス上でも次のようなメリットが得られるでしょう。
2-1. 多様性を尊重する姿勢により、ブランド強化が可能
まず、多様性を尊重する姿勢を見せることで、コンプライアンスの遵守に繋がり、消費者や取引先、従業員などからの信頼を得られるという点です。
さらにSNSの普及により企業がポリコレへの配慮を取り組みとして行っていることを広めやすく、多くのユーザーに知られることでブランド価値を強化できるでしょう。
2-2. 市場多様化による売上増加
ポリコレに配慮しながら企業活動を行うことで、多様化する市場に対し、柔軟に対応が可能になります。
多様化する市場で販路を拡大できることで、売上増加につなげることができますね。
特に少子高齢化により人口減少が進む日本では、多様な顧客のニーズに応えることが、顧客・売り上げを増やすためにも大きなポイントになるでしょう。
2-3. 炎上の回避
ポリコレへの配慮がない言動は、SNSでの炎上を招く大きなリスクがあります。
しっかりとポリコレへの配慮を行うことで、不適切な言動を避けることができ、炎上を回避できるでしょう。
SNSが普及したことで、企業で不適切な言動があれば、一瞬で拡散されます。
特にポリコレなどへの不適切な言動は国内だけでなく世界的に非難を集める可能性があり、企業への影響も非常に大きくなるでしょう。
企業がポリコレに配慮するデメリット
ポリコレへの配慮は現代において欠かせませんが、ポリコレへの配慮を意識しすぎることで、デメリットが生じてしまうという可能性もあります。
ポリコレへの配慮により考えられるデメリットについても紹介します。
3-1. 自由な表現ができなくなる
まず、表現が制限されてしまう可能性があるということです。
マーケティングや広告作成の際など、ポリコレへの配慮を意識しすぎるあまり、過剰に配慮してしまうことで創造性を損なってしまい、自由な表現ができないこともあるでしょう。
結果的にユーザーの意識に残らないつまらない広告になってしまったり、伝えたかったことが伝わらなかったりと、広告効果が薄れてしまうということもあり得ます。
3-2. 顧客・ユーザーからの反発
ポリコレに対する過剰な配慮により、顧客・ユーザー、さらには従業員などから反発を受ける可能性もあります。
ポリコレを意識し特定の価値観が優先されると、他の意見が排除されてしまったりと、結果的に多様性を失うことにもなりかねません。
特に、伝統的な価値観を持つ顧客は疎外感を感じることもあるでしょう。
また、従業員にとっては常にポリコレに気を使わなければならず、意見が出しにくい、生産性が低下してしまうといった可能性もありますね。
企業のポリコレ炎上の事例
続いては、実際に、企業がポリコレへの配慮が足りなかったことで炎上を起こした事例もご紹介していきます。
あるRPGゲームシリーズでは、ゲーム内の登場キャラクターに黒人のキャラクターがいないことから批判を集め、特に海外メディアから厳しい評価を受けることとなりました。
さらに、それを受けたゲームプロデューサーが「多様性を過剰に組み込むことで設定に反しかねない」として説明を行ったところ、この発言がさらに炎上を呼ぶという事態に発展しています。
企業がポリコレ炎上を避けるための対策
それでは、企業はポリコレ炎上を避けるために、どのような対策を行っていけば良いのでしょうか。
企業が行える対策としては、次のようなものが挙げられます。
・従業員研修を行う
・平等な制度設計を行う
・求人募集時などの内容に注意する
それぞれ詳しく解説していきます。
5-1. 従業員研修を行う
まずは、ポリコレに関して従業員の意識を高めるため、研修を行うことです。
セクシャルハラスメントやジェンダーハラスメントなど、ハラスメントに関する研修やチェックを行ったり、グローバルな価値観に対応できるよう、海外でのポリコレ意識に関しての研修などを行うことで、従業員の意識改革を目指しましょう。
ガイドラインを作成し、周知するのもおすすめです。
5-2. 平等な制度設計を行う
ポリコレ対策としてもうひとつ重要なのが、社内の福利厚生や給与制度、人事評価制度などを見直し、性別や宗教などバックグラウンドに関わらず平等な制度設計を行うことです。
例えば育児休暇を性別に関わらず取得できるような環境を整えたり、宗教的理由での休暇を取れるような環境を整えたりといったような配慮や、性別・国籍によって異なるような給与制度を作らないことなど、不平等が生じない制度設計を行いましょう。
5-3. 求人募集時などの内容に注意する
求人募集時の文言でも、ポリコレに反する表現がないかは注意が必要です。
例えば、求人で性別を限定したり、服装に過度な規定を設けたりするような内容は避ける必要があるでしょう。
性別に関しても、無回答の選択肢を作るなどの対策が必要です。
まとめ
今回の記事では、近年世界的に意識されているポリコレについて、企業がポリコレに配慮するメリットや配慮のし過ぎによるデメリット、またポリコレ炎上を回避するために企業が行うべき対策についてご紹介しました。
ポリコレに配慮しすぎてしまうと自由な表現ができなくなってしまうというジレンマもありますが、ポリコレへの配慮は、現代の企業においては欠かせないものでもあります。
ポイントを押さえながら、適切な配慮を行っていきましょう。