Youtubeのサジェスト機能とは?仕組みや削除方法、活用法まで解説
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初回公開日:2025年12月21日
更新日:2025年12月21日
Youtubeで普段動画を視聴する際、見たい動画のキーワードを検索窓に入力して検索を行うという方は多くいると思います。
そういった際、キーワードとともに検索候補が表示される「サジェスト」と呼ばれる機能も、合わせて利用している方は多いのではないでしょうか。
利用する上でも便利なサジェスト機能ですが、広告活動に活用できる点があったり、反対にサジェストによってイメージが左右されてしまったりと、企業においても重要な意味を持つコンテンツのひとつです。
そこで今回は、そんなYoutubeサジェストについて、その仕組みや活用方法から、削除が可能なのかどうかまで解説していきます。
Youtubeのサジェスト機能とは?
Youtubeサジェスト機能とは、動画サイトYoutubeでの動画視聴の際に、検索窓にキーワードを入力するとそのキーワードとともに検索窓の下に検索の候補が自動的に表示される機能のことを指します。
検索活動がより便利に使えるユーザーにとって嬉しい機能のひとつであるYoutubeサジェストですが、企業にとってもブランディングに活用できたり、企業イメージを左右する可能性があったりと、重要視すべきコンテンツと言えるでしょう。
Youtubeのサジェスト機能の表示の仕組み
自動で検索候補が表示されるYoutubeサジェストですが、表示されるワードはどのように選定されているのでしょうか。
その仕組みは複雑であり、すべて公開されているわけではありませんが、以下のような要素が影響しているとされています。
・検索ボリューム
・トレンド
・アルゴリズム評価(Youtubeのポリシーに沿った適切なコンテンツに関連しているかどうか)
・地域性(ユーザーごとの位置情報)
・ユーザーごとの検索履歴(過去の検索履歴が優先される)
このように地域や過去の検索履歴も影響するため、表示されるサジェストにはユーザーごとに微妙な違いがあるでしょう。
近年ではAI技術が発達していることで、パーソナライズはさらに高度になっていると言われています。
YouTubeサジェストを活用するメリット
前章でご紹介したように、Youtubeサジェストは検索ボリューム、つまり検索されている数の多さやその時々の検索トレンドが表示されるワードを決める主な要素となっているため、企業がユーザーのニーズを知るためにも役立てられます。
Youtubeサジェストを活用することで、具体的には以下のようなメリットが得られるでしょう。
3-1. コンテンツ制作のヒントになる
まずは、コンテンツを制作する際のヒントにできるという点です。
サジェストを分析することで、今ユーザーに人気のあるトピックやユーザーが疑問に思っていることなどを把握でき、それをヒントに新たなコンテンツを制作することで、視聴者のニーズに応えることができるでしょう。
3-2. SEO対策に活用できる
Youtubeチャンネル運営でも、検索の最適化、SEO対策を行うことは重要です。
例えば、
・動画のタイトル・説明文に上位のサジェストキーワードを入れ込む
・サジェストキーワードに関連するタグを付ける
・サムネイルに入れ込むワードなどの参考にする
といったように、検索ボリュームのあるサジェスト表示ワードを自然に動画に入れ込むことで、新たな視聴者獲得の可能性を高めることができるでしょう。
Youtubeのサジェスト汚染とは?
ご紹介したように、Youtubeのサジェストはチャンネル運営・コンテンツ制作の参考にすることも可能です。
しかし反対に、Youtubeのサジェストが企業にネガティブな影響を与えてしまうこともあるでしょう。
その原因となるのが、サジェスト汚染です。
サジェスト汚染とは、企業名やブランド名、個人名などで検索を行った際、ネガティブなワードがサジェストとして表示されてしまう現象のことを指します。
例えば企業名で検索した際に、「ブラック」「詐欺」などのサジェストキーワードが出てしまうといったようなものですね。
その原因はメディアやSNSでのネガティブ情報が拡散したことによるものや、誹謗中傷など悪意のあるものなど様々ですが、検索ボリュームなどが影響するYoutubeサジェストでも、サジェスト汚染が起こる可能性は十分にあるでしょう。
4-1. サジェスト汚染で考えられる影響
もしもYoutubeでサジェスト汚染が起きてしまうと、次のような悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。
・企業・ブランドイメージの低下
・顧客や取引先からの信用低下
・売上や利益の低下
・採用活動への悪影響
企業名などの検索の際にネガティブなワードを見てしまったユーザーは、その真偽や原因にかからわず、ネガティブなイメージを抱いてしまうでしょう。
このような悪影響を及ぼさないように注意するという意味でも、企業にとってYoutubeサジェストは重要になりますね。
Youtubeサジェストは削除できる?サジェスト汚染への対策法
悪影響を避けるためには、サジェスト汚染に迅速に対応することが必要になってきます。
まず思いつく対策としてはYoutubeサジェストの削除があると思いますが、サジェストは削除が可能なのでしょうか。
ここでは、サジェスト汚染に対して企業ができる3つの対策法をご紹介します。
5-1. サジェスト・動画を報告する
まずは、該当のサジェストや、そのサジェストで上がってくるネガティブな動画をYoutube側に報告するという方法です。
サジェスト表示欄の右下に、「検索候補の報告」という文言が出てきますので、そこをクリックし、
・報告したい検索候補にチェック
・その検索候補を報告したい理由の選択
を行って報告しましょう。
同様に、自社への誹謗中傷など不適切な動画がある場合には、該当の動画の「・・・」マークから報告を行うことができます。
これらは報告すれば必ず削除できるわけではなく、Youtubeが定めるポリシー・ガイドラインに違反する場合のみ可能な方法であることは注意しましょう。
5-2. 弁護士に相談する
削除が難しい場合には、弁護士に依頼することも方法のひとつです。
弁護士に依頼することで、より法的な観点から削除報告が可能になり、削除の可能性を高めることができるでしょう。
注意しなければならないのは、弁護士による削除報告でも100%削除できるわけではないということと、結果に関わらず費用がかかるということですね。
5-3. 専門の対策会社に相談する
3つ目に挙げられる方法として、こういったサジェストなどへの対策を専門とする専門対策会社に相談するという方法があります。
対策会社では高度な技術やノウハウにより、削除報告ではない技術的な方法でサジェスト汚染に対策することが可能であり、迅速な対応や再発防止が可能なことなど、大きなメリットがあるでしょう。
まとめ
今回の記事では、Youtubeの検索候補、サジェスト機能についてその活用方法からサジェスト汚染時の悪影響、また対策方法まで詳しくご紹介しました。
特にマーケティングの一環としてYoutubeコンテンツ制作を行っている企業では、視聴者の増加だけではなく、ブランドイメージの維持・向上のためにも、Youtubeサジェストは重要です。
定期的にサジェストのチェックを行い、汚染が起きていれば迅速に対応することを心がけましょう。