Google検索のサジェストを削除する方法とは?その仕組みや削除依頼について解説
記載されている内容は2025年12月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
初回公開日:2025年12月21日
更新日:2025年12月21日
「Googleで自社に関する検索を行うと、良くないサジェストが表示されてしまう!」
など、Googleサジェストへのお悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。
自社のイメージを左右する要因にもなるため早急に対処したいGoogleサジェストですが、ケースによっては削除対応を行うことも可能です。
そこで今回は、Googleサジェストの削除方法を、サジェスト表示の仕組みとともにご紹介していきたいと思います。
Google検索のサジェストとは?
Google検索におけるサジェストとは、Googleの検索窓に検索したいキーワードを入力した際、検索候補として検索窓の下に一緒に表示される機能のことを指します。
Googleでは、「オートコンプリート」と呼ばれることもありますね。
ユーザーが検索を行う際、キーワードの入力の手間を省ける便利な機能であることはもちろん、サジェストに表示されたことで「別のことを検索しようとしていたけど、サジェストを見て検索したくなった」など、検索行動に影響するため、企業にとっても注目すべき機能のひとつと言えるでしょう。
1-1. サジェスト表示の仕組み
Googleサジェストに表示されるワードは、
・検索ボリューム
・検索しているユーザーの数
・その時のトレンド
などを考慮して、Googleのアルゴリズムによって選定されています。
また、Googleでは各ユーザーの過去の検索履歴や検索時の位置情報などを参考にパーソナライズが行われているため、ユーザーごとに表示されるワードに多少の違いがあることも特徴ですね。
このようにサジェストは検索数が大きく影響しているため、ユーザーのニーズを知るというポジティブな意味でも活用できるコンテンツのひとつでもあります。
サジェスト汚染が発生した!Googleサジェストは削除できる?
Googleサジェストでは、企業名や商品名、個人名などを検索窓に入力した際に、ネガティブなキーワードが検索候補として表示されてしまうという、「サジェスト汚染」と呼ばれる現象が起こることもあります。
サジェスト汚染が起これば、それを見たユーザーの企業に対するイメージが低下し、売上に影響するなどの様々な風評被害・悪影響を及ぼしかねないため、企業は対処が必要ですが、果たして該当のサジェストを削除することはできるのでしょうか。
結論から言えばGoogleサジェストは削除申請により削除できる可能性はありますが、削除できるのは「Googleのガイドライン・ポリシーに違反している」「法律に違反している」といったケースのみであることも覚えておきましょう。
Googleサジェストの削除方法
それでは、Googleサジェストを削除するための具体的な方法を、2つご紹介していきます。
3-1. 検索画面からの申請
まず、検索画面から削除申請を行う方法です。
検索窓に該当のキーワードを入力し、サジェストを表示すると、右下に「不適切な検索候補の報告」という文字が表示されます。
その文字をクリックし、削除したいサジェストの右に表示される旗マークをクリック、なぜ不適切かの理由となる項目を選択し、削除したい理由を記入することで、Googleに対して削除申請を行えます。
Googleの審査により不適切であることが認められれば、削除されるでしょう。
3-2. 法的削除依頼
より法的な根拠を持ってGoogleに申し立てを行う場合には、「法律に基づく削除に関する問題を報告する」というフォームから、以下の情報を入力して申請を行いましょう。
・氏名
・居住する国
・メールアドレス
・元の検索キーワードと該当のサジェストキーワード
・サジェストが違法である理由
・スクリーンショット
・署名
1~2週間すると、削除の可否に関わらずGoogleからの返答が得られます。
その他の検索エンジンでのサジェスト削除方法
サジェスト汚染が起こる可能性があるのは、Googleだけではありません。
その他の検索エンジンでもサジェスト汚染に備え、サジェスト削除の方法を知っておきましょう。
4-1. Yahoo!
Yahoo!検索では、まずYahoo!IDでのログインが必要です。
ログイン後、こちらの問い合わせフォームから「関連検索ワードの情報削除」を選択し、必要な項目を選択・記入することで申請を行うことができるでしょう。
4-2. Bing
Microsoft社の検索エンジン、Bingでは、「Bing 検索候補報告フォーム」から削除報告が可能です。
こちらも検索元となるキーワードと該当のサジェストキーワードとともに、なぜそのサジェストキーワードが問題となるのか、具体的な理由を記載して送信することで削除の申請ができます。
サジェスト削除のポイント
Googleサジェストの削除対応を行う前には、押さえておきたいポイントや、知っておきたい注意点がいくつかあります。
削除申請の前に、次のポイントを確認しておきましょう。
5-1. 具体的な被害を確認しておく
Googleでの法的な削除申請は、被害を受けた当事者、もしくは法的な権利を持つ代理人でなければ行えません。
また、ご紹介したようにそもそも削除申請自体、具体的な被害や法的違反がない場合には行うことができないでしょう。
そのため、削除申請前に具体的に誰がどのような被害を受けているのかを確認しておきましょう。
サジェストにより名誉棄損の被害を受けている、事業に影響があるなど、被害とその証拠が必要になります。
5-2. 検索結果に関連記事があるか確認する
ネガティブなサジェストが表示される場合、そのサジェストが表示されるのには、関連の記事が原因となっていることもあります。
そのため、ネガティブサジェストの検索結果もしっかり確認し、そのサジェストワードを含む関連ページがないか、その記事・サイトの中身が自社にとって不利益なものでないかも事前に確認しておきましょう。
5-3. 再表示の可能性もある
前述したようなネガティブサジェストの原因となる記事がインターネット上に残り続けている、ネガティブサジェストの原因がSNS上での情報拡散にあるなど、サジェストだけを一旦削除できたとしても、元となる原因がある場合、そのサジェストが再表示されてしまうことも十分にあり得ます。
サジェスト削除が難しい、再表示されてしまうという場合におすすめなのが、専門の対策会社への依頼ですね。
専門対策会社では原因の解明の他、削除ではなく技術的な方法でサジェストを押し下げ非表示にするということが可能なため、再表示を防ぐための対策も可能になるでしょう。
何度も表示されてしまう、削除申請が通らないなど、お悩みの場合には相談してみると良いですね。
まとめ
今回の記事では、Google検索でのサジェストにネガティブなキーワードが表示されるサジェスト汚染が起きた場合に、該当のサジェストを削除する方法と、削除申請時のポイントについて詳しくご紹介しました。
特にインターネットが普及している現代において、サジェストは良い意味でも悪い意味でも、企業のイメージに大きな影響を与えます。
サジェスト汚染が起きた場合には、削除や専門対策会社への依頼も含め、本記事を参考に迅速に対応を行っていきましょう。