YouTubeでブランディングをする6つのメリット!手順や注意点も解説
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初回公開日:2021年07月19日
更新日:2021年07月30日
そもそもブランディングとは?
ブランディングとは、商品のブランドを作るための施策や行動を指す言葉です。
ブランドは、ある製品やサービスを別の製品やサービスと区別し、識別するためのデザインや名前、言葉などの組み合わせであるとされていますが、それを顧客に認識してもらうことでブランドとしての価値を高めていき、市場に浸透させていくことがブランディングの目的です。
ブランディングは、商品を構成する部品を計画的、戦略的に組み合わせて提供することで、他者にない明確な強みを押し出したり、特徴付けて認識してもらうための活動であるといえるでしょう。
YouTubeをブランディングで活用する6つのメリット
ここからは、YouTubeをブランディングで活用するメリットについて解説していきます。
インターネットを利用したブランディングとしては、Webサイトに広告を掲載したり、ブランドを宣伝する動画をアップロードするなど、様々な手段が存在します。
その中でもYouTubeを活用したブランディングはコストに対しての効果が高く、長い効果が期待できるためおすすめの手法です。
1:膨大な情報を伝えることができる
1つ目のメリットは、広告などと比べると非常に多くの情報を伝えることができるという点です。
記事や広告などで用いられる画像や文章よりも、動画の方がより多くの情報を伝えることができます。動画で製品やサービスのイメージを購買層に刷り込むことで、販売促進や知名度を上げられるというメリットがあります。
視覚的イメージが伝わりやすい
ブランディング動画を作ることには、商品の視覚的なイメージが伝えやすいという利点があります。映像や音楽によって直感的に情報を理解できるため、他の媒体よりも動画のメッセージが伝わりやすくなります。
商品の説明やイメージの確立のためには、動画が向いているといえるでしょう。
購買意欲の刺激も可能
動画の視聴には、消費者の購買意欲を高める効果が期待できます。商品を紹介する動画を視聴すると、視聴しなかった場合と比較して購買意欲が高くなると言われています。
このことから、動画を活用したマーケティングは効果が高いといえるでしょう。
2:比較的低コスト
2つ目のメリットは、他媒体と比べると比較的低コストで運営ができるという点です。広告のような従来の方法だとどうしても高いコストがかかってしまいますが、YouTubeの場合は動画投稿が無料であり、ブランディング動画自体も作り方次第では費用を抑えることができます。
そのため、テレビCMや広告出稿と比べると、低いコストでブランディング活動を行うことができるでしょう。
3:永続的に訴求できる
3つ目のメリットは、YouTubeでのブランディングであれば半ば永続的にブランディング効果が期待できるという点です。
テレビCMや広告は掲載される期間が決まっており、期間が過ぎてしまうと宣伝効果がなくなってしまいます。一方YouTubeの場合は、動画を自分で削除したり、YouTube側に削除されない限りは残り続けるため、YouTubeが続く限りブランディングの効果が期待できます。
4:老若男女様々な層にアピールできる
4つ目のメリットは、子供から大人まで様々な層へ向けたアピールができるという点です。
世界におけるYouTubeのログインユーザー数は毎月20億人以上と多く、ユーザーの年代も幅広くなっています。このことから、YouTubeでブランディングすると幅広い年代の購買層へのアピールができるといえます。
出典:プレスルーム|YouTube
参照:https://www.youtube.com/intl/ja/about/press/
5:他のSNSで拡散されやすい
5つ目のメリットは、他のSNSを通じて動画が拡散されやすいという点です。
他のSNSを運営していれば、YouTubeで配信する動画を宣伝する投稿ができますし、SNSユーザーが面白いと感じればその動画はどんどん拡散されていきます。SNSを運営することで、商品がユーザーの目に触れる機会を増やすことができるでしょう。
6:Webマーケティングと相性が良い
6つ目のメリットは、Webマーケティングと相性が良く経験者にとって取り組みやすいという点です。
複数のSNSを活用することはもちろん、動画であればWebサイトに掲載して訪問した人に見てもらうこともできるため、目に触れる機会を増やすことでブランドイメージが定着しやすくなります。
YouTubeアナリティクスも利用可能
YouTubeアナリティクスはチャンネルが分析できるツールで、動画を視聴したユーザーの流入元や年代、性別などの属性を確認できるようになっています。
従来のやり方と似ているため、他媒体でマーケティングを経験したことがある人ならば、以前と近い感覚で取り組めるでしょう。
YouTubeでブランディングをする手順4ステップ
ここまではYouTubeでブランディングするメリットについてご紹介してきました。ここからは手順について見ていきましょう。
YouTubeでブランディングするには一般的なブランディングの手順に加え、チャンネルや動画のデザインといった独自の部分も必要になります。事前の準備やコンセプトの決定といった、動画作成の前の段階も重要となってきますので、計画的に進めることが必要です。
ここでは、事前準備から動画制作までの手順について詳しく説明していきます。
1:事前のリサーチをする
手順の1つ目は、市場の状況やトレンドを事前にリサーチすることです。
まずは市場の大きさや競合他社の商品をチェックし、どのような特徴の商品なのか、どの商品がトレンドとなっているかを確認します。その上で自社商品のアピールポイントを探し、どの層をメインターゲットとするかを考えていきましょう。
この段階は今後のコンセプトを決めていく上で土台となる工程となりますので、リサーチと分析をしっかりと行うことが大切です。
2:チャンネルのコンセプトを決める
手順の2つ目は、自社のチャンネルのコンセプトを決定することです。
事前のリサーチから設定したターゲットにどのように訴求するかを考え、コンセプトを確立します。購買層に持って欲しいブランドイメージや、他社との違いがわかりやすいようなコンセプトを目指し、イメージを作り上げましょう。
ここで作ったコンセプトがチャンネル運営の軸となる部分になるため、作りたいブランドイメージをできるだけ明確に考えることが重要です。
3:コンセプトに合わせてチャンネルを作っていく
手順の3つ目は、決定したコンセプトに合わせて実際にチャンネルを作っていくことです。チャンネルの外観は多くの要素から形作られるため、ターゲットやブランドイメージに合わせたチャンネルを作ることが大切になります。
アイコンはもちろん、トップページに配置する動画や概要欄、バナーなどをしっかり設定し、イメージに合っている上で統一感があるかどうかを注意して作りましょう。
4:コンセプトに合わせた動画を作る
手順の4つ目は、決定したコンセプトに合わせた動画を作ることです。
ここで作成する動画は、前段階で決めたコンセプトと統一感が出るように作る必要があります。動画の内容だけでなく、最初に目に入ることになるタイトルやサムネイルに注意し、ブランドイメージにあった動画を作成しましょう。
YouTubeでブランディングをするときの注意点5つ
ここからは、YouTubeでブランディングをする際に注意すべき点についてご紹介します。
YouTubeでブランディングをしていく上で重要となるのが、コンセプトや目標をころころ変えず、一貫性を持ったチャンネル運営をしていくことです。一貫したコンセプトを持って続けていくことで、ブランディングの成果が高まっていくことが期待できます。
これから紹介するポイントに注意し、YouTubeによるブランディング効果を引き出していきましょう。
1:コンセプトをはっきりさせる
1つ目の注意点は、コンセプトをはっきりさせ、ブレないようにすることです。
視聴者の関心を引き、継続して動画を見てもらうためにはチャンネルのコンセプトをはっきりとさせ、わかりやすくすることが大切です。動画がどのような内容なのかを示すことで、新たな視聴者の興味を引けるでしょう。
2:質の高い動画づくりを意識する
2つ目の注意点は、質の高い、魅力のある動画づくりを意識することです。
質の低い動画を量産してしまうと視聴者が離れていくだけでなく、ブランドイメージが低下してしまうリスクもあります。魅力のある動画を作成できれば、他の動画への流入も期待できるため、質の高い動画作りを意識しましょう。
様々な動画コンテンツ形式を採用するのも効果的
動画には、プロモーション動画や商品紹介、実用的な知識を紹介するなど様々なコンテンツ形式があります。ひとつの種類だけでなく、いろいろな種類の動画を組み合わせることで、視聴者を飽きさせずに楽しんでもらえるでしょう。
ブランドイメージにあったコンテンツ形式を吟味し、動画を作成するのがおすすめです。
3:SEOを忘れない
3つ目の注意点は、SEOの意識を忘れないことです。
YouTubeの動画検索で上位表示させるためにはSEOが重要で、動画を見てもらうためには取り組むべきものだといえます。動画タイトルや、概要欄、サムネイルが大きく影響するため、きちんとキーワード設定を行いましょう。
4:一度決めた目標はできるだけ変えない
4つ目の注意点は、一度決めた目標はできる限り変えないことです。
YouTubeで成果を上げるには時間がかかることが多いため、長い期間で見て成果を上げていくことが求められます。目標を変えてしまうとチャンネル内容の一貫性が失われてしまい、ユーザーの定着に悪影響を及ぼしかねません。
成果がすぐに出なくても目標は変えず、続けることが大切です。
5:視聴者と交流して繋がりを強くする
5つ目の注意点は、視聴者と交流することで繋がりを強くしていくことです。
視聴者と交流することで、繋がりを強くしてブランドの力を高めたり、ブランドのファンになってもらったりという効果を期待できます。コメント機能やコミュニティなど、YouTubeには視聴者とコミュニケーションが取れる機能が備わっていますので、活用しましょう。
YouTubeブランディングの成功事例6選を知っておこう
ここまでYouTubeブランディングのメリットや注意点について説明してきましたが、具体例を合わせて見ていくことでYouTubeブランディングへの理解が深められます。
ここからは、YouTubeを利用した企業ブランディングの成功事例についてご紹介していきます。各企業のイメージを思い浮かべながら、各チャンネルを見てみてください。
1:北欧、暮らしの道具店
「北欧、暮らしの道具店」チャンネルは、雑貨や洋服の販売を行うECサイトのチャンネルです。
短編ドラマやルームツアー、vlog、料理など様々なコンテンツを投稿しており、北欧風の素朴な雰囲気で統一されています。概要欄でECサイトへの誘導もしているため、視聴者が気になった商品をサイトで購入するという流れができています。
2:TOYOTA
「トヨタチャンネル」は、自動車メーカーのTOYOTAが運営するチャンネルです。
コンテンツの種類が豊富で、車種ごとに車を紹介する動画を始め、技術を紹介する動画やレースのCM、サービスの解説動画など様々なコンテンツを展開しています。動画の再生リストが細かく分けられており、車に興味がある人以外にも楽しめるようなチャンネルです。
3:WEGO
「WEGOゆーちゅー部 -WEGO公式-」チャンネルは、若者向けのアパレルショップのチャンネルです。
ファッションを紹介する動画のほか、トレンドやライフスタイルに関する動画も投稿しています。若者向けのアパレルということで、はっきりした色使いやポップな印象を前面に押し出した雰囲気です。
4:燦鳥ノム -SUNTORY NOMU-
「燦鳥ノム - SUNTORY NOMU -」チャンネルは、飲料メーカーのサントリーが運営するチャンネルです。
チャンネルのメインとしてバーチャルYouTuberの燦鳥ノムというキャラクターを活用しており、商品というよりは企業のブランドイメージ作りを行っています。他のブランディングを目的としたチャンネルとはコンテンツが異なるものが多く、歌のカバーやゲーム実況などがメインです。
バーチャルYouTuberというキャラクターから企業に興味を持ってもらうことで、ブランドイメージの向上につなげています。
5:Kérastase
「Kérastase Official」は、フランスの化粧品会社であるL'Oréal Parisが運営するチャンネルです。
ヘアケアのブランドであるKérastaseの商品を紹介する目的のチャンネルで、商品を使用した実演動画が豊富にある点が特徴です。価格が高めの商品ですが、サロンでの実演や使い方紹介の動画を通して商品の売上アップにつなげています。
6:無印良品
「MUJIglobal」チャンネルは、衣服や雑貨、食品を販売する無印良品が運営するチャンネルです。
商品の紹介動画を始め、店舗スタッフがオススメ商品を紹介したり、店舗を紹介するコンテンツを中心に投稿しています。実際の店舗スタッフが商品の実演動画が見せることで親しみやすさを感じさせ、集客効果を実現しています。
ブランディングにYouTubeを活用してみよう
ここまで、YouTubeでブランディングするメリットや注意点、企業ブランディングの成功事例などをご紹介してきました。
チャンネルの運営や動画の質の確保など、取り組むべきことも多いですが、YouTubeブランディングにはそれに見合ったブランディング効果を期待できると言ってもいいでしょう。
運営を続けることで企業や商品のイメージを確立できること、視聴者が購買層となりブランドのファンになってくれることなど、多くのメリットがあります。注意点を踏まえてYouTubeブランディングを継続することで、効果的なブランディングを実現しましょう。