ブランディングを成功させた企業事例23選!メリットや戦略の流れを解説
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ブランディングを成功させた企業事例23選!メリットや戦略の流れを解説

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ブランディングを成功させた企業事例23選!メリットや戦略の流れを解説

記載されている内容は2021年07月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日:2021年07月19日

更新日:2024年05月31日

ブランディングは今や企業にとって必要不可欠は資産となっています。この記事では、企業がブランディングを行うメリットや、これまで様々な手法でブランディングに成功してきた企業の事例、また、ブランディング戦略の流れについて説明しています。ぜひご覧ください。

ブランディングの目的とは

ブランディングが成功すると、様々なメリットを得ることができます。ブランディングの目的は、そういったメリットを享受することにあります。今回は、BtoB、BtoCともにブランディングをすることのメリットや成功例を紹介いたします。

ブランディングを行うメリット5つ

ブランディングを成功させた企業事例23選!メリットや戦略の流れを解説
※画像はイメージです

企業がブランディングを行うことで得られるメリットは多くあります。特に近年は、無形資産として注目されており、ブランド価値が企業の活動に大きな影響を持つことを感じていらっしゃる方も多くなっています。

今回は、様々なメリットの中でも、大きなメリットを5つ紹介いたします。

1:宣伝費用が削減できるようになる

ブランディングが成功すれば、宣伝費用を抑えられることにつながります。

ブランディングが成功すると、顧客に「この商品」を買う、という、いわゆる指名買いをしてもらえるようになります。指名買いをしてもらえるようになると、すでに他社商品ではいけない理由ができているため、宣伝に費用をかける必要がなくなります。

2:競合他社との差別化を図れる

ブランディングが成功すれば、競合他社との差別化を図れるというメリットがあります。

競合他社が何社かあったとしても、「この会社のものだから買う」と顧客に思ってもらえるようになると、競合他社の商品と比べられることなく、確実に購入してもらえるようになります。

そうなれば、既存の競合他社との差別化を図れ、自社商品だから購入してもらえるという状態を作ることに成功するのです。

3:長期的な売り上げが見込めるようになる

ブランディングが成功すると、長期的な売り上げが見込みやすくなります。なぜなら、ブランディングが成功し、指名買いをしてくれる顧客が増えると、その分、リピート客も増えるからです。

リピート客がいれば、その顧客が長期的に商品を購入してくれる可能性が高いです。

4:強気な価格設定が可能になる

ブランディングに成功すると、競合他社との価格競争から逃れられるというメリットがあります。

A社とB社で同じ価値を顧客が感じており、A社の商品の価格が高かった場合、顧客は当然B社の商品を購入するでしょう。そのため、通常同じ価値を感じられる商品であれば、価格競争が発生します。

しかし、ブランディングが成功し、ブランドが信頼され価値を感じてもらえるようになれば、価格競争からは一歩離れられるのです。

そのため価格競争の必要がなくなり、自社の希望の金額で商品を販売することができるようになり、強気な価格設定をしても、商品が売れる、という結果がうまれます。

5:新規顧客の獲得率が向上する

ブランディングが成功すれば、新規顧客の獲得もしやすくなります。

新規市場に参入していくことは、通常リスクも高く難しいことです。しかし、すでにある分野でのブランディングが成功していれば、新しい分野に参入しても、「知っている会社だから買ってみよう」と購入につながる可能性があります。

そのため、新規顧客の獲得率も向上するのです。

ブランディングを成功させた企業事例16選

ブランディングに成功し、事業を広げている事例は多くあります。今回は、様々な方法でブランディングに成功した16の企業の事例を紹介いたします。

業界が違ったとしても、参考となる考え方などが見つけられるような事例となります。ぜひご覧ください。

1:ダヴ

インターナショナルなブランディングを成功させた企業のひとつとしてダヴがあります。

ダヴはこれまでの美しさのルールに捕らわれていた女性に本当の美しさを伝えることをブランドアイデンティティにしています。これまでの洗うことしかなかった石鹸に、うるおいというプラスアルファの価値を付けたのです。

2:ニベア

ニベアもブランディングを成功した会社です。

ニベアのブランドアイデンティティは「肌がふれあう。ただそれだけで、人は人をあたためることができる。まもることができる。一生の素肌に。あなたに。」というものです。

ニベアのこのブランドアイデンティティは、肌が触れ合うような愛情を感じられるアイデンティティとなっていて、一貫して「やさしさ」や「愛情」を感じさせるようなものとなっています。

3:レッドブル

レッドブルのブランディングも、大きく成功したといわれるもののひとつです。

これまでエナジードリンクはおじさんが飲むもの、のようなイメージがありました。しかしレッドブルは「翼をさずける」をブランドアイデンティティとし、幅広い世代に向けて、壁を乗り越え、元気になるための翼をさずけてくれる飲み物として地位を確立しました。

その結果、その他の栄養ドリンクの倍ほどの価格のレッドブルが爆発的にヒットしたのも、おもしろい点です。

4:中村ブレイス

中村ブレイスも、業界の中で、特に採用の場面でブランドを確立しています。

中村ブレイスは、島根県の石見銀山近くにありますが、日本中から就職希望者が集まります。希望者の中には、このメーカーの義足などを利用した元顧客も存在します。

これは、この会社が今まで、商品を通して何人もの人々を助けてきたからこそ、そのブランドイメージがつき、就職の希望者が増えたということなのです。

5:ネッツトヨタ南国

ネッツトヨタ南国も、ブランド化に成功した会社のひとつです。

自動車業界は成熟業界といわれている中でも業績が右肩上がりのネッツトヨタ南国は、顧客の満足度が非常に高いことが特徴です。その顧客満足度を生み出している大きな要因として、社員が働き甲斐を確かに感じられる環境が挙げられます。

これについて会長は、車の販売を目的とはしていないとし、社員の人間性を尊重しているといいます。社員が一人ひとり尊重されているからこそ、社員はいつでも会社の目的を理解し、社員たちがブランドを作っているのです。

6:ヤンマー

ブランディングを成功した会社としてヤンマーもあります。ヤンマーはブランディングによって、庶民的なイメージのあった会社を、ブランド力の高いイメージに変更したのです。

プロダクトはデザイナーの奥山清行氏を起用し、ウエアデザインにイッセイミヤケのデザイン経験がある滝沢直己氏を起用しました。その他にもブランドアイデンティティを「FLYING-Y」に統一し、次の100年も飛躍する、という意思を反映させました。

結果として、社内外から、「ヤンマーは変わった」とポジティブに認められる会社になったのです。

出典:YTシリーズ量産化、インサイドストーリー|ヤンマー株式会社
参照:https://www.yanmar.com/jp/about/ymedia/article/yt_inside_story.html

7:福島屋

滑川温泉のお宿、福島屋も素敵なブランドを持っています。近年はホテルも多く進出しているにもかかわらず、この200余年続くお宿は「秘湯の湯」としてポジションをとっています。

昔からあるお宿だからこその古さはあっても、その景観の良さや泉質の良さは変わることがありません。秘湯の湯としてのブランドを持つこのお宿も、ブランディングに成功した会社のひとつといえるでしょう。

8:杉山フルーツ

杉山フルーツは、こだわりのブランディングで成功させたお店のひとつです。杉山フルーツの店舗は、都市から離れた静岡県の商店街にあり、通常売り上げを大きく出すのは難しい立地にありました。しかし、この店舗は業績を伸ばし続け、好調を維持しています。

特にこだわっているのがゼリーで、価格は時価となっており、お得なスーパーで販売しているものと比べると強気な価格設定になっています。しかし、このゼリーは贈答用のフルーツを使用し、ひとつひとつこだわりの手作りで、この価格でも購入を希望する顧客はいます。

こだわりにファンがつき、ブランドを確立させています。

9:星野リゾート

ブランディングの成功例として、星野リゾートも有名です。星野リゾートは、お客様にサービスを何がいいか聞くのではなく、自分のこだわりをサービスにしていくことをホスピタリティとしています。

ホスピタリティに自分のこだわりを入れることで、それはどこにでもあるものではなくなり、個性が出ます。そしてそれにファンがつき、ブランドが確立されていきました。

10:日吉歯科

日吉歯科は、ブランディングが上手くいっているといわれている歯科医院です。日吉歯科は予防歯科に力を入れており、「すべての人に健康なお口で人生を過ごしてもらうために。」をブランドアイデンティティにしています。

日吉歯科は、教育に力を入れており、スタッフ全員がこのパーパスを共有しています。予防歯科をメインとする事業は、スタッフの業務量が通常よりも多いといわれていますが、それでもスタッフ達は熱い気持ちを持っています。

11:東京ディズニーランド

東京ディズニーランドもブランディングが成功していることで知られています。

東京ディズニーランドの人気はこのコロナ禍でも収まることはありません。東京ディズニーランドにはユニークで唯一無二のストーリーがあり、それを景観やスタッフが作り上げています。そのため、訪れたゲストは年間を通して夢の国、として心から楽しめるようになっているのです。

12:エスエス製薬

エスエス製薬の販売するハイチオールCは、ターゲットと商品のポジションを変更し、リブランディングに成功した商品のひとつです。

ハイチオールCは、もともと、男性の二日酔い改善のための商品でした。しかし、売り上げが伸びづらい状況になり、女性の美白対策の商品として一気に売り方を変更しました。商品自体は変更しておりせんが、ポジショニングを変更したことによって、大人気商品となったのです。

13:スターバックス

ブランディングの成功例として、スターバックスも代表的に挙げられます。

スターバックスがミッションとしているのは、「人々の心を豊かで活力のあるものにするために─ひとりのお客様、1杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティから」で、主役はコーヒーではなく、人なのだということを示しています。

実際に、スターバックスが力を入れていることのひとつに教育があります。スターバックスのブランドアイデンティティをしっかりと学んだスタッフに迎え入れられる空間は、とても心地よいものとなり、結果として、顧客の満足度を高めているのです。

14:SOU・SOU

SOU・SOUもブランディングで大きく成功したアパレル会社といえます。「新しい日本文化の創造」をコンセプトに事業を拡げています。

明治時代以降、日本人の装いは大きく変わり、和装をすることが大きく減りました。そんな中で、SOU・SOUは、和装文化を現代にあうようにして復活させようとしているのです。

実際に、SOU・SOUのデザインは現代でも着やすい、モダンな雰囲気を取り入れており、問題であった古いイメージをなくしています。このようなイメージづくりもブランディングのひとつなのです。

15:天草エアライン

天草エアラインのブランディングも、成功した事例といえます。天草エアラインは、一時責務超過寸前まで追い込まれるほどの赤字の時期がありました。しかし、そこから原因をつぶし、売り上げはV字回復を遂げます。

まずは、社長室の壁を取り払い、社長自ら現場の仕事に出るようになりました。そうしてマルチタスクの意識を自ら社員に根付かせました。

また、中小企業、小さな機体だからこそできることは何かと考えを変換し、地域や顧客に寄り添った接客をするようになりました。

そうしているうちに、寄り添った接客がある、天草エアライン「らしさ」を見出し、ブランディングに成功していったのです。

16:小松製菓

小松製菓は採用においてブランディングを成功した食品会社のひとつです。

小松製菓は、煎餅の老舗企業で一見若者には人気がないかのように感じられますが、実は現在も就職希望者は後を絶ちません。小松製菓は「社員もお客様」とし、社員をとても大切にし、面倒を見ています。実際に、働いた社員からは、この会社に勤めてよかったという声もあります。

事例から分かるブランディング戦略の流れ3つ

ブランディングを成功させた企業事例23選!メリットや戦略の流れを解説
※画像はイメージです

ここまで、ブランディングの事例紹介をしてきました。では次に、ここまで勉強してきた事例から分かる、ブランディング戦略のテンプレートの流れを番号に沿って説明いたします。

1:ターゲットとするユーザー層を明確にする

ブランディングを成功させるための大切な流れのひとつ目は、募集するターゲットを明確にすることです。事例集からも、ポジショニングを上手に行ってきた企業が多くありました。

ターゲットを明確化し、ポジショニングを上手く行うことができれば、その層はこの会社の顧客、と特徴づけてブランドを作ることができるのです。

2:ユーザーにどんな価値を提供したいかを明確にする

次の流れとしては、ユーザーにどんな価値を提供したいかを分かりやすい形で明確にすることがあげられます。ブランドビジョンとして、どんな方向にしていきたいかを決定し、どんな人にどうなってもらいたいかを明確にします。

事例をみても、ブランディングに成功している企業がしてきたことは明確です。これを分かりやすく明確にして、ブランドの世界観を持つことが大切です。

3:ブランドの宣伝を行う

最後に、ブランドの宣伝を行うことも非常に大切なことのひとつです。

宣伝の作り方やタイミングは、決定したターゲットにとって分かりやすく、認識してもらいやすい方法でした方が良いでしょう。最近は若い層にアプローチするために、InstagramやTwitter等のデジタルツールを用いる企業も増えています。

ターゲットに合わせてホームページを作成したり、ブランドロゴやイメージ画像・動画を決定したりして世界観を伝えられるように工夫しましょう。

ブランディングの成功事例を参考にしよう

上記のように、ブランディングは企業にとってとても大きなメリットを持つものです。しかし同時に、ブランディングは様々な手法があり、難しくもあります。

そんな時は、上記のようにブランディングに成功してきた事例を参考にしてみてください。きっと身近に取り入れられる要素を見つけられるでしょう。

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