ブランディングとは何か?行う構成や手順と利点についてもあわせて解説
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ブランディングとは何か?行う構成や手順と利点についてもあわせて解説

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ブランディングとは何か?行う構成や手順と利点についてもあわせて解説

記載されている内容は2021年09月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日:2021年09月24日

更新日:2022年03月03日

この記事では、昨今の企業理念として必要と言われている「ブランディング」についてピックアップしています。ブランドの目指す方向性を決定し、企業にとってのブランディングについて改めて考えてみましょう。自社ブランドを構築するのに悩んでいる方は参考にしてください。

ブランディングとは

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※画像はイメージです

まず、ブランディングを今後展開する上で重要なことを順にお伝えしていきます。ブランディングの構成や手順などを含めると、用語などは知っているようで、具体的に何をしたら良いか意外とわからないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。

ブランディングとは簡潔に言うと、ユーザーに共通のイメージを持たせる手法の総称を指します。似ている言葉に「ブランド」という言葉がありますが、マーケティング用語であるブランドは高級品の概念だけでは決してありません。

ブランディングの成功を目指すにあたり、正しい理解に基づいて効果的に行えるようまとめました。ぜひ、参考にしてください。

1:必要性について

ブランディングは企業の成長には欠かせないでしょう。しかし、ブランディング施策は企業が必ず取り組むということではありません。

そこで疑問なのが、なぜ企業は敢えてブランディングを行うかです。

それは、ブランディングの成功により、他社と競合するにあたり差別化を図ることができ、活動を有利に進める可能性が高まるからだと言われています。

2:ブランドと混合しない

ブランディングと似た言葉にブランドという言葉を連想する方も多いでしょう。一般の方にはブランド=高級品のイメージが定着しているとも言われていますが、実ははじめにお伝えした通り高級品のみの概念ではありません。

ブランディングとは、ブランドターゲットにおいて、自社製品の「価値」をわかりやすく伝えるために行います。

また、ブランドとは、企業や人などが商品に対して抱くイメージ全体と言えるでしょう。

3:価値を正しく伝える

ブランディングを正しく行うことにより、自社ブランドの持つ役割や、そのブランドがどう思われたいのかを明確にすることが可能です。例えば、「コーヒーと言えばこの商品」といった意識をターゲットに根付かせることができると言われています。

価値が正しく根付くことにより、多額の広告費や販促費をかけずとも顧客獲得の可能性が一層高まります。ブランドが確立されれば競合他社との激しい価格競争からも離脱できるでしょう。

マーケティングとブランディングの違い

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ブランディングとは商品をブランド化するために自社製品や、企業そのものの価値など、イメージやブランド力を高めることを指しています。

また、マーケティングは企業が行う活動で、商品を大量に販売したり効率的に売ったりするために行う市場調査・広告宣伝・販売促進を指しています。

ブランドはマーケティングとブランディングの2つが揃ってこそ、大きく成長するとも言われており、相互関係でもあるのです。

ブランディングを行うための構成とは

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ブランディングを行うにあたり、いくつかの構成要素に分解することが可能です。具体的にはブランドアイデンティティを決めていき、より具体化した自社ブランドを構築していくのが通常の手順です。

そこで、構成要素についてお伝えするにあたり、いくつかの用語を理解する必要があります。併せてチェックしてみてください。

ブランドアイデンティティ

ブランドを構築するにあたり、考える必要のあるブランドアイデンティティですが、簡潔に言うと自社のブランドが顧客にどう思って欲しいのかを明確にしたものを指します。

ブランドビジョンとも呼ばれ、自分たちの特徴をはっきりとさせた旗印のようなものとも言えるでしょう。

ブランドメディア

ブランドメディアとはブランディング戦略を行う上でよく使用される重要な言葉のひとつで、メディアがさらにニュース性などを高め、情報提供者として価値を高めること、つまりブランドのメディア化を意味します。

ブランドメディアを正しく理解することにより、企業が商品やブランドの価値など、イメージを高めるのに大いに役立ちます。

可視的ブランドメディア

可視的ブランドメディアという言葉自体、聞きなれないと思う方も多いでしょう。ブランディングの構成要素を分類する際によく使用されている言葉で、可視的ブランドメディアはチラシ、雑誌、テレビ、WEB広告などを利用したメディアのことです。

なお、ブランドを構成する要素の中では、ブランドメディアはピラミッド型をイメージすると上位に位置付けられていますが、可視的ブランドメディアと抽象的ブランドメディアの2つは下位に位置付けられています。

抽象的ブランドメディア

抽象的ブランドメディアとは、ブランドアイデンティティをもう少し具体化したもので、別名はスタイルやコードと呼ばれています。

スタイルは視覚認識ができるロゴデザインが多くあり、コードは言語化したスローガンやキャッチコピーが一般的です。

ブランディングの8つの手順とは

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ブランディングについて基礎知識をここまでお伝えしましたが、ブランディングに成功した企業のみが優位に立てる状況は、世界共通であり、どの企業も同じです。

しかし、ブランディングを行おうと思っても、どのようなことから行えば良いか悩む方も多いのではないでしょうか。

ブランディングの手順はブランドアイデンティティから決めるのが極めて重要となります。企業によって実際の手順はさまざまですが、大まかな流れについてお伝えします。基本的な流れになっていますので、ぜひ読んでみてください。

1:ブランドビジョンを明確にする

ブランディングを行う際は企業側であるあなた自身が、ターゲットとなる顧客やユーザーにどのようなイメージを持ってほしいのかを明確に決める必要があります。つまり、どのような価値を与えていきたいのか、ブランドビジョンをはっきりと決めていくのです。

どのような武器で、価格競争などに巻き込まれず競合他社と戦っていくのかを明確にするブランディング作業は、はじめの手順として大切な一歩です。

2:環境分析をする

ブランディングを行う上で大切なことは環境分析とも言われており、ターゲットとなるユーザーを決めていくのも一例です。環境分析する内容はとても多く、顧客ニーズや自社や競合の強みなど、細かな分析をしないことには今後の戦略に活かすことはできないでしょう。

3:ターゲット層を決める

成功を意識したブランディングを行う過程には、ターゲットとなるエンドユーザーを、まず決めるのが大切と言われています。なぜターゲット層を決めるのか、それは自社製品などの価値をターゲット層に正しく伝える必要があるからです。

4:ブランドのコンセプトを決める

ブランドのコンセプトを決めるという作業は、環境分析を基に企業側であるあなたがターゲットとする層にどのようなイメージを持ってほしいのかを明確に決めていくということです。

ブランドコンセプトがより具体化することにより、誰から見てもわかりやすいものとなるでしょう。

5:ブランドの個性・特徴を決める

ブランドが本来持っている強みや、ブランドらしさはとても抽象的なもので、それらを伝えるのは非常に難しいものだと言われています。

しかし、消費者に伝わるような個性や特徴を決めておき、多角的に表現することで、そのブランドの世界観を感じ取ることができるようになるでしょう。

6:ブランドのロゴや名称を決める

ブランドの本質を伝える手法として、視覚的にわかるブランドロゴや名称を決めるのも作業のひとつです。

ブランドのロゴや名称を決めるということは、どのような時代においても、環境や顧客ニーズを考えながらも個性や特徴を引き出すことがとても重要です。そして、伝わりやすくデザインされてこそ、ブランディングを正しく行う第一歩とも言えるでしょう。

7:目標を決める

ブランディングの目標をあらかた決めると、最終的には企業価値を高めることに大きくつながるとも言われています。いわば、いかにファンを増やしてお客様に信頼してもらうかという目標を定めるということです。

8:ブランドの認知度を調べる

自社製品やサービスを提供しているならば、絶えず売り上げ拡大のために取り組んでいることも多いでしょう。その中でもブランドの認知度を調べることにより、他社との差別化を図ることも可能になります。製品やサービスの付加価値を高めることにもとても貢献しています。

ブランディングの3つの種類とは

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ブランディングには「何を」「誰に」「誰が」という基準にて分類がされています。ブランディングがきちんとできていないと価格競争が生じるようになるとも言われているため、しっかりと要点を押さえて理解するようにしましょう。

1:何をブランディングするのか

何をブランディングするのかという場合には、商品、サービスについてのブランディングと企業ブランディングの2つがあります。

基本的に商品、サービスについてはブランドマーケットと呼ばれていて、ターゲットは主に消費者が一般的です。一方企業ブランディングになるとコーポレートマーケティングと呼ばれていて、ターゲットは従業員・株主・取引先・消費者になります。

2:誰にブランディングするのか

誰にブランディングをするのかという場合には、アウターブランディングとインナーブランディングと呼ばれる2つのブランディングに分類されます。

アウターブランディングとは主に消費者・取引先など自社の外側にいる人に向けて行われます。一方、インナーブランディングとは自社の内側にいる人、例えば従業員に向けて行われるのが一般的です。

3:誰がブランディングするのか

誰がブランディングするのかという場合には、BtoCブランディングとBtoBブランディングの2つに分類されます。

BtoCブランディングとは一般的に消費者に向けてブランディングを行うことに対して、BtoCブランディングは企業に対してブランディングを行うことです。

ブランディングを行う利点について

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まずは基本のブランディングを正しく理解し、行うことにより、企業での収益面、採用面で大きな利点が得られると言われています。具体的には一体どのような利点があるのかをお伝えします。

そもそも、ブランディングを実施しなくてはブランド確立はできません。ブランディングを企業の成長に役立てたい方は、利点についても一度読んでみてください。

採用面での場合

日本における就職活動が良い例ですが、上場企業や知名度のある企業など、ブランド力のある企業へ入社を目指す方はとても多い傾向があります。

同じ条件であれば、知名度がある企業とそうでない企業から内定をもらった場合、大多数は知名度のある会社へ入社することでしょう。

ブランドを世間一般に認知させることで、おのずと優秀な人材が集まり企業としては人材獲得がしやすくなります。企業でブランディングを行うということは、採用面にも大変利点があると言えるでしょう。

収益面での場合

支出を抑えることができたり、自社に有利な点で取引を進めたりできるのは、ブランディングに成功すると顕著に表れます。もちろん収益面ではしっかり大きな利点となるでしょう。

他にも、商品などがきちんと差別化できていると、製品に対しての愛着や信頼感から、この製品でないと購入しないといった顧客獲得につながります。ブランディングの成功により、安定した収益が見込まれるでしょう。

インナーブランディングとは

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インナーブランディングとは、アウターブランディングとは違い、社外ではなく自社の内側に対して行われるブランディングを指しています。なお、インナーブランディングでは自社の内側での価値観共有がもっとも重要であると言われています。

もたらす必要性について

インナーブランディングができていないと、企業に悪影響を与えるとも言われます。特に影響を受けやすいのが実際に働いている従業員です。企業側がいくら従業員のことを考えていると思っていても、企業に対しての不満が限界に達しているケースが実際にはあるからです。

その結果、従業員が仕事に対して誇りを持てなかったり、だんだんと減ってしまったりすると、企業は悪循環に陥ります。そのようなことを起こさないためにも、インナーブランディングを行うことが必要と言えるでしょう。

期待できる効果について

インナーブランディングは価値観の共有が目的でもありますが、単なる自社の内側のみのコミュニケーションの場ではありません。インナーブランディングは上手く活用できれば、社内にいる従業員の士気も一層上がることでしょう。

慎重な計画により、効果的に使用することで、組織にとって有意義で確かなものとなります。

ブランディングとは何かを理解して企業の目的を達成しよう

ブランディング戦略に成功した企業事例は多岐にわたります。ブランディングの成功に共通していることは、あまり価格競争には巻き込まれず市場で生き残れた点でしょう。

この記事では、ブランディングを深く理解するための構成や手順などをお伝えしましたが、参考になりましたでしょうか。

しかし、ブランディングを行うにあたっての基礎的な知識は紹介しましたが、大切なのは企業の明確な目的やブランドビジョンです。企業をさらに成長させたい方は、ぜひ目を通して頂き、ブランディング成功を目指していきましょう。

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