
転職サイトの口コミ対策とは?その重要性と対策の方法を徹底解説
記載されている内容は2025年08月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
初回公開日:2025年08月06日
更新日:2025年08月06日
転職先を探す際に活用される転職サイト。
そんな転職サイトの中には、各企業への評判や評価を投稿できる口コミ機能が利用できるサイトも多くあります。
求職者にとってその企業がどんな企業なのかリアルな情報を知ることができる口コミは非常に価値がありますが、企業側としては、ネガティブな口コミを書かれてしまい採用活動に影響が出るというリスクとなり得るものでもあります。
そこで今回は、企業が行うべき転職サイトの口コミ対策について、その重要性や対策の方法などをご紹介していきます。
1.転職サイトの口コミ対策の目的
スマートフォンなどの普及により転職先をインターネットで探すという方法が当たり前になった現代では、冒頭でもご紹介したように、就職・転職活動を行っている人が転職先を探す際、転職サイトの口コミは企業のリアルを知り、比較検討を行う上で大きな役割を果たしています。
そのため、応募者を集め、より自社にマッチした優秀な人材を獲得するためにも、転職サイトの口コミへの対策は企業側にとっても重要になってくるでしょう。
1-1.ネガティブな口コミによる悪影響
転職サイトにネガティブな口コミが掲載されてしまった場合、それを見た求職者がそもそも応募を辞めてしまう、といった採用活動への直接的な悪影響を及ぼす可能性があります。
さらに、例えばその口コミが検索時のサジェストに影響してしまうなど、インターネット上にそのネガティブな情報が広がってしまうことで、風評被害へとつながることもあり得るでしょう。
そうなれば、一般的なユーザーや取引先などからの企業イメージ・信頼性が低下してしまう事態にもなりかねません。
2.主な転職口コミサイト
ここでは、対策を行う対象を定めるために、求職者が特に参考にしている主な転職口コミサイトをいくつかご紹介していきます。
2-1.転職会議

株式会社リブセンスが運営する転職会議は、その名の通り転職に向けた総合サイトとして、各企業の口コミや求人情報などを掲載しています。
2025年7月現在で500万件以上の口コミを掲載しており、多くの人に利用されています。
(参考:転職会議)
2-2.openwork

オープンワーク株式会社が運営する転職・就職のためのプラットフォームが「openwork」です。
転職会議同様多くの口コミが掲載されており、掲載する口コミはすべて目視で審査されているという点が特徴ですね。
(参考:openwork)
2-3.キャリコネ

株式会社グローバルウェイが運営するキャリコネは、300万人以上の会員数を誇る求人情報サイトです。
元社員・現社員による口コミや、満足度などで企業を評価したスコアを参考に見ることができます。
(参考:キャリコネ)
2-4.enエンゲージ 会社の評判

エン・ジャパン株式会社が運営するenエンゲージ 会社の評判(旧enライトハウス)は、日本最大と謳われる多くの口コミを掲載しています。
各企業の口コミはもちろん、データでの比較や評価の可視化など、企業をあらゆる角度から知り、比較検討することができます。
(参考:enエンゲージ 会社の評判)
3.転職サイトの口コミ対策の具体的な方法とは?
それでは、企業は転職サイトの口コミに対してどのように対策を行えばよいのでしょうか。
その具体的な方法として挙げられるのが、次の4つです。
口コミは定期的にチェック・分析する
ネガティブな口コミへの対応
従業員満足度の向上
企業情報の発信
それぞれ詳しく見ていきましょう。
3-1.口コミは定期的にチェック・分析する
まずは、前章でご紹介したような各転職サイトでの自社への口コミをチェックし、分析することです。
口コミ内容を自社運営に活かすためにも、悪質な口コミによる影響を避けるためにも、まずはどのような口コミが来ているのか、確認が必要ですね。
口コミの管理・分析ツールも存在するため、そういったものを活用して効率的に口コミの収集を行いましょう。
特に悪質な口コミは放置すると悪影響を及ぼす可能性があるため、定期的にチェックすることが重要です。
3-2.ネガティブな口コミへの対応
前述したように、ネガティブな口コミ・悪質な口コミを放置しておくと、それを見た求職者からのイメージが低下し応募が減少してしまうことはもちろん、風評被害の原因となってしまうこともあります。
ネガティブな口コミに対しては、いち早く対処を行いましょう。
具体的な対処の方法は、次章で詳しく解説します。
3-3.従業員満足度の向上
従業員が労働環境や給与・待遇などに満足できる環境を作れれば、口コミ評価は自然と高まっていくでしょう。
日ごろから風通しの良い企業を目指し、従業員とのコミュニケーションや労働環境の改善を意識しましょう。
3-4.企業情報の発信
求職者はインターネットで企業の情報を収集するため、参考にしているのは転職サイトだけというわけではありません。
SNSや企業ホームページなどで企業の魅力について積極的に発信することで、イメージアップを図ることができるでしょう。
SNSの企業公式や問い合わせフォームなど、求職者が気軽に質問できるような体制を整えておくのも重要ですね。
4.ネガティブな口コミにできる対処法
採用活動をスムーズに進めるためにも、また風評被害を避ける意味でも、重要なのがネガティブな口コミに対する対処です。
ネガティブな口コミを発見したら、次のような方法をとりましょう。
4-1.削除申請を行う
まず、あまりにも悪質な口コミの場合には、各サイトに用意されたフォームなどから削除申請を行いましょう。
申請を行ってもサイト側に問題ないと判断されれば削除できないことも多いですが、各サイトのポリシーや法的に問題がある場合には、削除してくれることもあります。
誹謗中傷やデマ、プライバシーの侵害にあたるような悪質な口コミは、削除を試みましょう。
4-2.内容を受け止め改善する

口コミの内容が正しい場合には、しっかりとその口コミを受け止め、社内で改善できるよう検討しましょう。
特に労働環境や給与面などの不満は、そのまま放置することでさらにネガティブな口コミを増やしてしまうことにつながります。
社内改善をしっかりと行えば、ポジティブな口コミを増やし採用活動に良い影響を与えることはもちろん、現社員のモチベーションアップや離職率の低下にも役立つでしょう。
4-3.丁寧に返信する
サイトによっては、企業から口コミへの返信が行える場合があります。
そういった場合には、ポジティブな口コミ・ネガティブな口コミを問わず丁寧に返信を行いましょう。
ネガティブな口コミへの返信では、内容に応じて謝罪と改善策を真摯に伝えたり、内容に誤りがある場合には丁寧に訂正を行ったりと、あくまで冷静に、誠実な返信を行うことが重要です。
まとめ
今回の記事では、転職サイトでの口コミ対策について、その重要性と方法を詳しくご紹介しました。
現代の転職・就職ではインターネットでの情報収集が当たり前になっており、口コミの影響は非常に大きなものです。
採用活動に悪影響を及ぼしてしまわないよう、定期的に口コミをチェックし改善を行うなど、意識して対策していきましょう。