企業イメージ向上のための施策とは?そのメリットや取り組み事例をご紹介
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初回公開日:2025年12月21日
更新日:2025年12月21日
インターネットが普及し、あらゆる情報がSNS上などですぐに拡散・共有される現代では、企業イメージは企業の経営活動においてこれまで以上に重要な役割を担っています。
それでは、そんな中で企業はどのように企業イメージを向上させていけばよいのでしょうか。
今回は、企業イメージを向上させるための施策について、企業イメージを向上することで得られるメリットや実際の取り組みの事例とともにご紹介していきます。
企業イメージとは?
企業イメージとは、その言葉の通り、顧客や株主、取引先をはじめとする多くの人が、企業に対して抱いているイメージ・印象のことを指します。
商品・サービスに対するイメージや従業員へのイメージ、SNS上での評判など様々な要因から影響を受けるもので、例えば質の高い商品・サービスを提供していれば、自然と企業イメージが高まるといったこともあるでしょう。
1-1. 企業イメージの重要性
企業イメージは、企業経営においてとても重要な役割を持ちます。
企業イメージがもしも悪化すれば、例え商品そのものの質が高かったとしても顧客が離れていくこともあるでしょう。
反対に企業イメージが向上すれば、新たな顧客や取引先の獲得の可能性を高めることも可能です。
採用活動においても同様で、特にインターネットで応募企業の実情を調査することが当たり前になっている現代では、インターネット上での企業イメージが高ければ、求職者に選ばれやすくなるでしょう。
このように、企業イメージが事業の未来を左右することもあるのです。
企業イメージ向上により得られるメリット
企業イメージが向上することで、具体的に次のようなメリットを得ることができます。
2-1. 売上向上
まずは、直接的な売り上げの向上です。
企業イメージが向上することで、他者との差別化を図ることができたり、市場での価値が高まり、ユーザーから選んでもらいやすくなるでしょう。
同様の商品・サービスを提供する企業が複数あった場合、例えばサービスの価格や大まかな内容に差がないと感じていれば、多くのユーザーはその中でも「イメージの良い・信頼できそうな企業」を選ぶでしょう。
さらに、良いイメージが拡散されることで知名度が高まれば、より多くの人に選んでもらいやすくなります。
2-2. 優秀な人材の確保
採用活動の上でも企業イメージは重要で、イメージの良い企業・ポジティブな知名度の高い企業ほど、応募が集まりやすくなります。
応募が集まりやすく母集団が形成しやすければ、優秀な人材を獲得できる確立も高まるでしょう。
また、企業イメージの良さと実情へのギャップが少なければ、内定辞退率や早期離職率を下げることにもつながります。
そうなれば、採用にかかるコストが削減できるというメリットも得られますね。
2-3. 従業員満足度向上
企業イメージの高まりはユーザーや採用面といった外部からのイメージだけでなく、既存の従業員のエンゲージメント向上にもつながります。
対外的な企業イメージが高まることで社内でも「良い企業で働いている」と感じられるようになり、従業員満足度を高めることができるかもしれません。
従業員のモチベーションにもつながるため、さらに良い商品・サービスを提供できるようになり顧客満足度が高まる...といったようにポジティブな経営のサイクルを回していくことができるでしょう。
企業イメージ向上のための施策
それでは、企業イメージ向上のためには、どのような施策を行えばよいのでしょうか。
企業イメージ向上のための主な方法として、以下の4つが挙げられます。
・アウターブランディング
・インナーブランディング
・採用ブランディング
・ストーリーブランディング
それぞれ詳しく解説していきます。
3-1. アウターブランディング
アウターブランディングとは、社外に向けたブランディング活動のことを指します。
顧客や取引先、消費者に向けて、企業の強みやビジョンなどを次のような施策で伝えていきます。
・ブランドカラー・ロゴの設定
・企業のコンセプト設計
・コンセプトに沿ったパッケージ・広告の作成
・キャッチコピー作成
・SNSでの発信
このように、視覚や聴覚などに訴えるアプローチで、企業イメージを分かりやすく、幅広く浸透させることを目指します。
3-2. インナーブランディング
アウターブランディングに対して、社内に向けて行われるブランディングをインナーブランディングと呼びます。
・社内報の制作
・研修
・社内掲示
などを行うことで、企業理念やブランド価値を従業員に浸透させ、モチベーション向上を目指します。
インナーブランディングで重要なのが、まず働きやすい職場環境を整えることです。
働きやすい職場でなければ、従業員のエンゲージメントを高めることはできないでしょう。
3-3. 採用ブランディング
採用ブランディングは、その名の通り採用にフォーカスしたブランディング活動です。
自社で働くことの魅力を伝えるため、福利厚生や雇用条件、柔軟な働き方など、職場環境における魅力をアピールしていきます。
採用ブランディングで重要なポイントは、求職者だけでなく、家族や友人など、その周囲からの企業イメージも高めることです。
そのため、施策はより長期的な目線で行う必要があるでしょう。
3-4. ストーリーブランディング
ストーリーブランディングとは、企業の創業の歴史や商品・サービスの歴史、これまでの苦労や成功の事例など、企業自身のストーリーを発信することで、ユーザーの感情を動かすことを目指すブランディングです。
・公式サイト・ブログなどでの発信
・自伝やビジネス本の出版
・商品パンフレットでの紹介
など、様々な媒体を活用して行うと良いでしょう。
企業イメージ向上の実際の取り組み事例
最後に、企業イメージ向上のための施策の実際の成功事例を見てみましょう。
家具や寝具、食器から化粧品・食品まで豊富な商品を取り扱うある企業では、「シンプル」と「自然」をイメージした企業理念に基づく企業イメージ向上施策を行うことで、特にナチュラルな生活を好む層からの支持を集めました。
生活に馴染みやすいシンプルなデザインの商品をメインとし、また価格感と品質とのバランスを取りながら手に取りやすい価格帯を維持することで、顧客が購入しやすく、生活用品の統一もしやすいような商品づくりを行っています。
ブランド独自の世界観で統一することで、魅力を感じた顧客からの人気を博した成功事例と言えるでしょう。
まとめ
今回の記事では、顧客や消費者をはじめとする様々な人が企業に抱くイメージ、企業イメージが企業の経営にどのように影響を与えるかとともに、企業イメージ向上のメリット、また実際の施策・手法まで詳しく解説してきました。
ご紹介したように、企業イメージは企業の売上から採用面、また従業員にまで、多くの面に影響を与えます。
特に、近年ではSNSの普及によりポジティブなイメージ・ネガティブなイメージ問わずそのイメージが瞬く間に広がってしまうため、現代の企業において欠かせない施策とも言えるでしょう。
ぜひ記事も参考に、企業イメージ向上を目指してみてくださいね。