
風評被害対策!Google・Yahoo!でのサジェスト削除の方法を徹底解説!
記載されている内容は2025年07月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
初回公開日:2025年07月02日
更新日:2025年07月02日
自社名を検索した際に表示されるネガティブなサジェストに頭を悩ませていませんか?それは企業の信頼や売上に影響を及ぼす、見過ごせないリスクです。
近年では、競合他社や悪意のある第三者による意図的な操作も問題視されています。
本記事では、ネガティブサジェストの仕組みと、その適切な対処法について詳しく解説します。
そもそもサジェストとは?

サジェストとは、検索エンジンがユーザーの入力に応じて関連する検索キーワードを自動で提示する機能で、「オートコンプリート」とも呼ばれます。
GoogleやYahoo!などで検索窓に文字を入力すると、関連性の高い語句や他のユーザーが多く検索したフレーズが表示され、検索の利便性を高めています。
便利な機能である一方、ネガティブな語句が表示されると、企業や個人の信用を損ねる可能性があります。
たとえば「企業名」を入力すると、その後に続く関連語句(「ブラック」「苦情」など)が表示されることがあります。
そのため、悪意あるワードの削除や抑制といった対策が必要になるケースも少なくありません。
風評被害の観点からは、ネガティブなサジェストを放置せず、早期に対応することが重要です。
サジェスト表示の仕組み
サジェストに表示される語句は、検索エンジン(GoogleやYahoo!など)が独自のアルゴリズムを使って決定しており、以下のような複数の要素を総合的に分析して選ばれています。
・検索ボリューム(人気度)
・キーワードの関連性
・トレンド(急上昇ワード)
・地域情報
・個人の検索履歴・閲覧履歴
・入力速度やタイミング
表示される候補は自動生成であって、GoogleやYahoo!のサジェスト候補は、基本的に人間の手で編集されているわけではなく、すべて上記のような膨大な検索データとアルゴリズムによって自動生成されています。ただし、Googleでは一部の「不適切な語句」や「法的に問題のある内容」などは削除対象として手動で対応することもあります。
ネガティブなサジェストがもたらす悪影響
検索エンジンに企業名などを入力した際、「ブラック」「苦情」「倒産」などのネガティブな語句が表示される現象は、「サジェスト汚染」と呼ばれます。
これは、ユーザーの検索行動や悪意のある第三者による操作によって引き起こされ、検索結果に不適切な印象を植え付けるリスクがあります。
サジェスト汚染は自然発生的に起こるだけでなく、競合や悪質な投稿者が意図的に仕掛けるケースもあり、企業にとって看過できない問題です。
ここからネガティブサジェストが引き起こす主な悪影響を解説していきます。
ブランドイメージへの低下
企業名とともに「パワハラ」「ブラック」「詐欺」などの語句が並ぶと、初めて検索したユーザーはそれだけで企業に対して悪印象を持ちます。
どれほど優れた商品やサービスを提供していても、検索結果の第一印象が悪ければ、信頼を築く前に離脱される可能性が高まります。
特に無関係な内容や過去の一部の事例がサジェストに残り続けることで、企業の努力や改善が正当に評価されにくくなる恐れがあります。
売上減少
サジェストにネガティブな語句が出ると、潜在顧客は「この会社で大丈夫か?」と不安になり、他社へ流れることがあります。
特に、BtoC企業やECサイトなどでは、ブランドに対する信頼がそのまま購買意欲に直結するため、検索結果によって売上に大きな影響を及ぼす可能性があります。
また、口コミサイトやSNSにまで話が波及すれば、炎上リスクも高まり、経済的損失はさらに拡大しかねません。

採用への影響
求職者は企業選びの際に必ずといっていいほど社名を検索します。
そこで「ブラック企業」「残業代未払い」「離職率高い」といったネガティブなサジェストが表示されれば、応募を敬遠される要因になります。
結果として、優秀な人材の確保が難しくなり、人手不足による業務負担増や生産性の低下を招くこともあります。
採用広報や求人広告に力を入れても、検索結果ひとつでその効果が台無しになるリスクがあります。
サジェストは削除が可能なの?
検索エンジンのサジェスト(検索候補)は、自動生成されるため一見削除が難しそうに思えますが、一定の条件を満たせば削除申請が認められる場合もあります。
特に、名誉毀損やプライバシー侵害、差別的な表現、事実無根の誹謗中傷などが含まれている場合には、GoogleやYahoo!に対して削除依頼を出すことが可能です。
たとえば、「〇〇会社 ブラック」「〇〇社 詐欺」などの文言が、根拠もなく事実と異なる場合、企業の信用を著しく損なうとして削除が認められるケースがあります。Googleでは「法的な削除申請」、Yahoo!では「情報提供フォーム」などから手続きを行うことができます。
ただし、すべてのネガティブなサジェストが削除対象になるわけではありません。「事実に基づく指摘」や「公的な報道」「一般的な表現」とみなされる内容については、削除が却下されることも多く、申請を出しても必ず削除されるとは限らないという点に注意が必要です。
削除できない場合は専門家に相談しよう!
申請を行っても、検索エンジン側の判断で「削除対象ではない」とされる場合があります。そうしたときは、無理に個人で対応を続けるよりも、弁護士やサジェスト対策会社などの専門家に相談することをおすすめします。
弁護士であれば、法的根拠をもとにGoogleやYahoo!に対して削除請求書の提出が可能であり、一般的な申請よりも説得力が高まります。
また、悪質な投稿者の特定や損害賠償請求といった法的措置も視野に入れることができます。
一方、サジェスト対策を専門とする企業では、検索エンジンのアルゴリズムを熟知した上で、ポジティブなキーワードでの上書きや自然な検索誘導を用いた逆SEO対策を実施してくれます。
これにより、ネガティブなサジェストが表示されにくくなるだけでなく、長期的なブランドイメージの改善にもつながります。
【Google】サジェスト削除の手順
Googleのサジェスト(検索候補)に不適切なキーワードや誤った情報が表示される場合、削除を要請することが可能です。
サジェスト自体を直接編集することはできませんが、不適切なキーワードが表示された際は、Google公式の法的な削除申請フォームから申請することが可能です
削除申請の手順としては、まずGoogleで問題のあるサジェストキーワードを確認し、次に上記フォームにアクセスして問題のあるキーワードや不適切なサジェストのスクリーンショットを添付し、被害状況や該当キーワードがどのように権利侵害や名誉毀損にあたるかを具体的に記述します。
申請後はGoogle側で内容の審査が行われ、法的に削除要請が妥当と判断された場合のみサジェストの削除が実施されます。
審査には数週間かかる場合があり、全ての申請が通るわけではないため注意が必要です。
不適切なサジェストの削除は根拠をしっかり示し、丁寧に申請することが重要です。
【Yahoo!】サジェスト削除の手順
Yahoo! JAPANのサジェスト(関連検索ワード)を削除したい場合は、公式のお問い合わせフォームから申請します。
手順は以下の通りです。
まず「Yahoo!検索 - お問い合わせフォーム」にアクセスし、「お問い合わせ」ボタンをクリックしてYahoo! JAPANにログインします。
次に「関連検索ワードの情報削除」を選び、遷移先で「検索結果ページのURL」「関連検索ワード」「詳細な理由」を入力します。
内容確認後、送信すれば申請完了です。Yahoo! JAPANは、ログインIDさえあれば本人以外でも申請可能ですが、削除可否の通知は届きません。
削除までにかかる時間は通常1週間~1カ月程度とされています。確実に対応してもらうためには、具体的な被害内容を丁寧に記述することが重要です。
まとめ
検索エンジンに企業名を入力した際、「ブラック」「苦情」などのネガティブな語句がサジェスト表示されると、ブランドイメージや売上、採用活動に深刻な影響を及ぼします。
これらは検索行動や悪意ある第三者の操作によって発生し、いわゆる「サジェスト汚染」として問題視されています。
風評被害が深刻な影響を及ぼす前に、弁護士や対策会社に相談してみるのも一つの手です。
とりあえず相談してみたいといった方はお気軽にブランドクラウドにご相談ください。