
転職サイトの口コミ対策料金相場を紹介!自社でできる口コミ改善のための対策も
記載されている内容は2025年07月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
初回公開日:2025年07月23日
更新日:2025年07月23日
転職を経験したことがある方の中には、転職時の情報収集に転職サイトを活用し、転職サイトの口コミを参考にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
転職サイトの口コミ機能はその企業で働いている人・働いていた人によるリアルな実情を知ることができるとして、転職希望者にとっては非常に価値のあるものです。
しかし、企業側にとっては採用活動に大きな影響を及ぼす一因でもあり、特にネガティブな口コミに関しては対策が求められるでしょう。
今回はそんな転職サイトの口コミ対策について、対策依頼の際の料金相場を自社でできる口コミ改善法とともにご紹介します。
転職サイトの口コミとは?

転職希望者などが企業についての情報を得るために利用する転職サイト。
転職サイトの中には口コミ投稿機能があるものも多く、企業のリアルな情報を知り、応募企業を比較検討するために参考にしている人もとても多いでしょう。
そのため、企業の人材採用において転職サイトの口コミ対策は非常に重要になるのです。
1-1. 主な企業口コミサイト
転職口コミサイトの代表的な例としては、次のようなものが挙げられます。
・転職会議
・enエンゲージ会社の評判
・openwork
口コミ対策の際には、利用者の多いこれらのサイトを中心に対策を行うと良いでしょう。
1-2. 口コミでチェックしている内容
求職者が特に口コミでチェックしているのは、労働環境やハラスメント問題、また社内の人間関係など、企業情報からは分かりにくい職場環境についてが中心となります。
これらについての悪評があれば、特に応募を辞めるきっかけになりやすいでしょう。
転職サイトの口コミが及ぼす悪影響
転職サイトにネガティブな口コミが投稿されていた場合には、会社選びの選択肢から外れてしまうといった採用活動へのデメリットだけでなく、その他にも悪影響を及ぼす可能性があります。
例えば、現在在籍している社員が自社についての評判を調べた際、転職サイトにネガティブな口コミがあれば、不信感を抱き、離職を考える可能性もあるでしょう。
また、自社について検索をかけた顧客や取引先、銀行などの目にネガティブな口コミが入ってしまうケースも考えられ、イメージが低下してしまうこともあり得ます。
転職サイトのネガティブな口コミは求職者だけでなく、広い範囲で風評被害を起こす原因になってしまう恐れがあるでしょう。
自社の口コミを改善するための対策
それでは、転職サイトに寄せられる自社の口コミを改善するには、どのような対策を取ればよいのでしょうか。
口コミ改善の方法としては、以下のようなものがあります。
・口コミを参考に環境を改善する
・従業員とのコミュニケーションを大切にする
・誠実に返信を行う
・企業の魅力を発信する
・削除依頼を行う
それぞれ詳しく見ていきましょう。
3-1. 口コミを受け止めて改善を図る
転職サイトの口コミは匿名で書き込みが可能なため、悪質なデマなども存在するでしょう。
しかし、中には元従業員などによる不満や要望がネガティブな口コミとして投稿されているケースもあり、そういった場合には、しっかりとその内容を真摯に受け止めて改善へと役立てることで、労働環境の改善につながり、ゆくゆくはネガティブな口コミを減らすことにもつながっていきます。
3-2. 従業員とのコミュニケーション

口コミは、元従業員によるものが多いでしょう。
離職後にネガティブな口コミを行うほどの不満を残さないためには、在職中に従業員としっかりコミュニケーションを取り、会社への要望や不満、改善点などをヒアリングすることが重要です。
定期的な面談などを行い、また聞き出した不満点の改善に向けて取り組んでいるという姿勢を見せることで、従業員満足度の向上につながるでしょう。
3-3. 誠実な返信
転職口コミサイトでは、口コミに返信できる機能が活用できるケースもあります。
この返信機能を活用して、ネガティブな口コミにも丁寧に返信を行うことで、口コミを参考にする求職者からのイメージアップにつながる可能性があるでしょう。
ネガティブな口コミへの返信の際には、必要であれば謝罪や改善されている・改善に向けた取り組みを行っているといった発信、また誤った情報があれば丁寧に訂正するなど、あくまで冷静に、誠実な対応を行いましょう。
3-4. 企業の魅力を発信する
企業の情報や魅力を積極的に発信していくのも、ネガティブな口コミへの対策として有効です。
自社サイトや採用メディア、SNSなどを活用して、充実した労働環境ややりがい、社員のインタビューなど、自社の魅力をアピールしていきましょう。
ネガティブな口コミを分析した上で、その内容を打ち消すような情報を発信するのも効果的ですね。
3-5. 削除依頼
誹謗中傷や名誉毀損と判断できるような内容である、虚偽の情報であるなど、口コミの内容が悪質な場合には、削除依頼を行いましょう。
各転職サイトではそういった場合に備え削除依頼用の問い合わせフォームが用意されているため、そこから該当の口コミと削除の根拠などを添えて削除依頼を送りましょう。
削除の判断はサイト側が行うため問題のない口コミであると判断されてしまえば削除されないこともありますので、内容があまりにもひどい場合に利用できる方法です。
口コミ対策を依頼した場合の料金相場
労働環境の改善など長期的にネガティブな口コミを減らすための対策を自社で行うことは必要不可欠ですが、ネガティブな口コミにより現状大きな影響を受けていたり、風評被害につながる恐れがある場合には、専門家に相談・依頼するのがおすすめです。
専門家に口コミ対策を依頼した場合の料金相場をご紹介します。
4-1. 弁護士への依頼の場合

まずは、弁護士に依頼を行った場合です。
弁護士による依頼では、法的観点からの削除依頼の代行、もしくは名誉毀損にあたる場合などの法的措置を依頼することが可能です。
それぞれの料金相場は、以下になります。
・削除依頼代行…1件当たり5万円~10万円程度
・法的措置(開示請求・損害賠償請求など)…15万円~30万円+成功報酬
法的措置を行う場合には着手金と呼ばれる依頼にかかる費用にプラスして成功報酬を払う必要があり、成功報酬は賠償金から割合などで決められるため、大きく幅があるでしょう。
4-2. 対策会社への依頼の場合
続いては、口コミやそれによる風評被害の対策を行える対策会社に依頼を行った場合です。
対策会社への依頼では、口コミによる風評被害が起きた場合のサジェストや検索結果の対策、また風評被害を未然に防ぐための監視策などを行うことが可能です。
その会社のプランや対策範囲・内容、また対策の難易度によっても費用は大きく異なりますが、相場は大体以下のようになっています。
・サジェスト対策…月額約3万円~10万円
・検索結果対策(逆SEOなど)…月額約5万円~30万円
・Webリスク監視策…月額約1万円~20万円
まとめ
今回の記事では、就職希望者が参考にする転職サイトの口コミ対策について、口コミの影響とその重要性、自社で行うべき対策法、また専門家への依頼の料金相場などを詳しくご紹介しました。
転職サイトの口コミは就職希望者だけでなく様々なステークホルダーのイメージ低下を招く可能性もあり、被害を防ぐために対策が必要です。
本記事を参考に料金や対策法などを考慮し、より効果的な対策を行っていきましょう。