
公式インスタの乗っ取りを確認する方法は?原因や防止策も
記載されている内容は2025年09月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
初回公開日:2025年09月08日
更新日:2025年09月09日
インスタ(Instagram)やX(旧Twitter)などのSNSで、近年被害が増加しており、問題となっているのが「乗っ取り」です。
企業も各SNSで公式アカウントを運営しビジネスに活用することが当たり前となっている現代では、自社のアカウントを乗っ取られるかもしれないという注意は必要になるでしょう。
そこで今回は、企業の公式インスタで乗っ取りに遭っていないかどうか確認する方法、また乗っ取りの原因や防止策まで解説していきたいと思います。
インスタ(Instagram)の乗っ取りとは?

写真・動画などの投稿をメインとした人気のSNS、Instagram(インスタ)。
そんなインスタでは近年、不正な手段で入手したID・パスワードを用いて悪意のある第三者が他人のアカウントにアクセスし、操作を行う「乗っ取り」の被害が問題となっています。
フォロワーの多い企業公式アカウントが狙われることも多く、インスタで公式アカウントを運営する企業は注意が必要になるでしょう。
インスタ乗っ取り確認の方法
まずは、現在自社のアカウントが乗っ取られていないかを次のような方法で確認してみましょう。
2-1. ログインできるか試す
アカウントが乗っ取られた後、IDやパスワードを変更されてしまうこともあります。
パスワードの変更があると一旦これまでログインしていた端末は強制的にログアウトとなるため、まずはこれまでのID・パスワードでアカウントにログインできるかどうか試してみましょう。
正しいパスワードでログインできない場合には、もしかしたら乗っ取りが発生しているかもしれません。
2-2. 通知メールを確認する
インスタでは、ログイン時やアカウント情報の変更、パスワードの変更時などに、登録してあるメールアドレスに変更の通知が届きます。
そのため、ログインや変更などの操作の覚えがないのに通知が届いたという場合には、乗っ取られている可能性がありますね。
2-3. プロフィールや投稿、DMなどを確認する
インスタアカウントを乗っ取ったのち、プロフィールや投稿を勝手に削除・変更される、勝手にフォロワーにDMが送られるといったことがあります。
ログインできるときは、これらの項目に変化や異常がないか返答しましょう。
メールアドレスや電話番号といった細かな項目も、変更されていないか日ごろから定期的に確認しておくと良いですね。
2-4. ログインアクティビティを見る
インスタの設定には「ログインアクティビティ」という項目があり、ログイン履歴を確認できます。
身に覚えのない土地からのログインや知らないデバイスからのログイン履歴があれば、不正アクセスの可能性があります。
ログイン履歴は削除されている可能性もあるため、これだけで安心とは考えないようにしましょう。
インスタ乗っ取りはなぜ起きる?
そもそも、インスタの乗っ取りはなぜ起きてしまうのでしょうか?
乗っ取りの目的と乗っ取りが起こってしまう原因についてご紹介します。
3-1. インスタ乗っ取りの目的

インスタを乗っ取る目的として主に挙げられるのは、以下の3つです。
・金銭的な目的
・個人情報収集
・嫌がらせ
最も多いのが、金銭的な目的での乗っ取りですね。
例えば乗っ取ったアカウントのフォロワーにDMなどで詐欺や勧誘を行いお金をだまし取ろうとしたり、アカウントと引き換えに金銭を要求したりといったようなものです。
また、企業アカウントの場合では、顧客・クライアントの個人情報が狙われることもあります。
乗っ取りにより個人情報を入手しそれをまた転売や別の詐欺に利用するなど、より被害が拡大することもあり得るでしょう。
乗っ取りを行っている人の中には、恨みや嫌がらせ目的の人もいますね。
3-2. インスタ乗っ取りが起きる原因
乗っ取りが起きてしまうのには、そもそもIDやパスワードといったログイン情報が流出しているということが原因に挙げられます。
他のアプリやサービスから情報が漏れてしまっていたり、DMを利用したフィッシング詐欺で公式を装ってメッセージを行ったりと手口も巧妙なため、慎重に対応しましょう。
また、中には恨みを持った企業の内部関係者がログイン情報を売ったり、管理が甘く共有されてしまったりといったこともあり得るでしょう。
インスタ乗っ取り防止のための対策
フォロワーを危険にさらさないためにも、インスタ乗っ取りに対して日ごろから防止策を講じておくことは非常に重要です。
企業が公式アカウントを運営する上で乗っ取られないためにしておきたい対策としては、次の3つが挙げられます。
・複雑なパスワード設定・更新
・二段階認証
・アプリ連携は避ける
それぞれ詳しく見ていきましょう。
4-1. 複雑なパスワード設定・更新
まずは、パスワードは推測されにくいものを設定するということです。
インスタは公開されているユーザーネームがIDになるため、乗っ取りに必要なのはパスワードのみです。
とても重要になりますので、ユーザーネームや企業に関する数字などは入れずに関係ないアルファベット・数字を組み合わせるなど、複雑なものにしましょう。
他のSNSやサービスからの使いまわしも厳禁です。
また、セキュリティ面を強化するために、パスワードは定期的に変更することをおすすめします。
4-2. 二段階認証
インスタ公式アプリでは、二段階認証を設定できます。
二段階認証とは、ログイン時に登録の電話番号にSMSでコードが届き、ID・パスワード入力後にこのコードを入力しないとログインができない設定にするという機能です。
二段階認証を設定しておくことで不正なログインを防げることはもちろんですが、二段階認証のもうひとつのメリットが、突然覚えのない認証コードが送られてきた場合に、不正にログインしようとした人がいることが分かるということです。
パスワードが知られてしまったことを把握できるため、すぐにパスワードを変更するなど、対処が可能になるでしょう。
4-3. アプリ連携は避ける

インスタには連携できる様々な外部のアプリやサービスがありますが、便利なサービスも多い反面、安全性が確認しにくい提供元の不明なサービスでは、個人情報やアカウント情報が抜き取られるリスクも存在します。
効率的なアカウント運営のために利用したいツールも多いかもしれませんが、基本的には安全性が確保できるツールを慎重に選び、不要なアプリの連携は避けるようにしましょう。
また、その他のSNSのアカウントもセキュリティ的な面から言えば基本的には連携しないことがおすすめです。
まとめ
今回の記事では、インスタで近年増加しており、問題になっている乗っ取りについて、その原因と目的から乗っ取りを防止するための方法まで詳しくご紹介しました。
企業公式アカウントはフォロワー数の多さもあり、金銭や個人情報を目的とした乗っ取りに狙われやすいこともあるでしょう。
顧客であるフォロワーを守るためにも、インスタを運営する際はパスワードなどに十分注意した上で行いましょう。
インスタ乗っ取りが起きているかを確認する方法も解説しておりますので、一度乗っ取られていないかどうかチェックしてみてくださいね。